基本単位の標準

国際単位系(SI)は、こちらのページにある通り、 7つの定義定数(defining constants)を用いて定義された7つの基本単位(base units)を基礎として構築されています。 そして他の全ての単位はこれら基本単位の組み合わせによって記述され、組立単位(derived units)と呼ばれます。

すべての単位が、具体的な実現方法ではなく普遍的な定義定数を用いて表現されることにより、人工物に由来する変動から解放されるほか、より高精度な測定技術による単位の実現が可能となり、将来の技術的進歩を阻害することなく測定精度の向上が期待できます。

国際度量衡局(BIPM)は下記のページで、各定義定数からどのように単位を実現できるかを紹介しています。 下記ページ内で使われている、 mise en pratique というフランス語のフレーズは、 英語で to put in practice、日本語で現示を表しています。
BIPM: Practical realization of the definition of some important units

NMIJでは、これら定義定数の値を基にSI単位を実現し(これを現示と言います)、計量標準を作り、維持・供給しています。 このページでは、7つの基本単位がどのように現示されてきたか、現在どのように現示されているかを紹介しています。詳細は右のメニューもしくは下記ポスターからご覧ください。