光度:カンデラ(cd)
光度標準の歴史
光度は人間の目の感度を加味した光の強度を表す量で、光度の単位カンデラ (cd) はSI基本単位の一つに定められています。 光度の単位を実現する方法は、ろうそく、ペンタン灯などのガス灯、白金点黒体標準器と変遷し、1979年以降は、絶対放射測定に基づく放射量と測光量との関係式が用いられています。 現在の定義は、2018年11月の第26回国際度量衡総会の決議に基づき、周波数 540 × 1012 Hzの単色放射の視感効果度Kcdを683 lm W -1と定めることにより定義されています。この定義は、1979年の第16回国際度量衡総会で採択されたカンデラの定義(「カンデラは、周波数540 × 1012 Hzの単色放射を放出し、所定の方向における放射強度が (1/683) W/sr である光源の、その方向における光度である」)の表現を修正したものになります。
- カンデラの定義
- カンデラ(記号は cd )は、所定の方向における光度のSI単位であり、周波数540 × 1012 Hzの単色放射の視感効果度Kcdを683 lm W -1と定めることにより定義される。(第26回CGPM, 2018)
- カンデラの定義の補足
- この定義は、1カンデラとは、周波数540 × 1012 Hzの単色放射を放出し、所定の方向における放射強度が (1/683) W/sr である光源の、その方向における光度であることを意味している。