本文へ

SARPLUS®(CNT強化PEEK樹脂)

CNT複合材料研究拠点(TACC)では、多層カーボンナノチューブ(MWCNT)をスーパーエンプラの一つであるPEEK樹脂に複合化させ、母材PEEKの熱的・機械的物性を損なうことなく、導電性(帯電防止領域:103-105 Ω・cm)を付与することに成功しました(現在、共同開発したサンアロー株式会社よりSARPLUS®という製品名にて販売中)。

最大の特長は、強度の向上と共に伸びも改善されたことで、そのため衝撃強度が母材品と同等以上であることです。一般に、炭素繊維補強を行うことで強度は格段に向上しますが、一方で衝撃強度は劇的に低下し、割れやすくなります。カーボンナノチューブ補強では、強度よりも靭性を重視したことで、母材樹脂の特長を損なうことなく、導電性の付与に成功しています。


動画:シャルピー衝撃試験(提供:サンアロー株式会社)


動画:帯電防止比較(提供:サンアロー株式会社)

現在、フィルムを含む、様々な形状に加工が可能です。


より詳しい製品詳細については、サンアロー株式会社のウェブサイトをご参照下さい。

関連プレスリリース:
産総研:スーパーエンジニアリングプラスチック「PEEK/SGCNT複合材料」を開発
産総研:熱や衝撃に強い多層カーボンナノチューブ樹脂複合材料を開発

▲ ページトップへ