竹谷上級主任研究員の共著論文がEditors’ Highlightsに選ばれました

竹谷上級主任研究員が発表した共著論文がNature CommunicationsのEditors’ Highlightsに選ばれました。

クラスレートハイドレートの結晶構造のうち、水分子の水素結合ネットワークは、合金結晶の構造として広く知られるFrank-Kasper(FK)型構造との相関が知られています。クラスレートハイドレートの安定な結晶構造としては主に3種類の存在が知られるのみですが、FK型構造では30種近くもの安定構造の存在が知られています。本論文では、分子動力学シミュレーションにより、クラスレートハイドレートの核形成や構造相転移の過程において、準安定なFK型構造が現れることを明らかにしました。この結果は、水素結合ネットワークの多様性により、様々な物質の核生成や相転移のメカニズムの理解へと応用可能なものです。

"Topological dual and extended relations between networks of clathrate hydrate s and Frank-Kasper phases"
Yong Chen, Satoshi Takeya, Amadeu K. Sum
Nature Communications, 14, 596, (2023)
Editors’ Highlights of Materials science and chemistry https://www.nature.com/collections/eecgdgijhh

2023年02月22日