ASTER SCIENCE PROJECT
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ASTERセンサの運用形態

観測モード

 ASTERの運用モードとして、下表に示すものが定義されています。昼間は全てのバンドによりデータ取得を行うフルモード、夜間はTIRのみを運用するTIRモードが基本となっており、この他に、昼間にはVNIRのみを用いるVNIRモード、VNIRのうちの直下視バンド3Nと後方視バンド3Bのみを用いる立体視モード及びTIR単独モードがあります。また、夜間にSWIRとTIRにより、活火山の溶岩などの高温域観測を行うモードが設定されています。これらのモードの変更は、ユーザからの観測要求に基づいて行われます。


ASTERの観測モード (**はStereoモードです)

Mission Mode Sub-System Data Rate
VNIR SWIR TIR
Day Full Mode
VNIR Mode
TIR Mode
Stereo Mode
**
**
 
**
* *
 
*
 
89.2 Mbps
62.038 Mbps
4.109 Mbps
31.019 Mbps
Night TIR Mode
SWIR+TIR Mode


*
*
*
4.109 Mbps
27.162 Mbps

注) Full ModeおよびVNIR Modeにおいても3Nと3Bのデータは取得されるが、精度は保証されない。

 ASTERは高い空間分解能をもつ画像センサであるため、データレートが非常に大きく、ピークデータレートは89.2Mbpsに達します。しかしながら、衛星よりASTERに割り当てられている平均伝送データレートの最大値は連続した軌道2周回平均で8.3Mbpsであることから、1周回あたりの最大センサ運用時間は、昼間(フルモード運用時)および夜間(TIRモード運用時)でそれぞれ8分間となります。このため、ASTERの毎日の運用に際しては、ユーザからの観測要求に基づく的確な運用計画の作成を行う必要があります。

なお、フルモード運用時に取得される昼間データは、1日あたり最大で約780シーン(1シーンは60km×60km)となります。


観測シナリオ

 ASTERはサイエンスチームメンバー、共同研究者を含む事前に登録されたユーザもしくは機関からの観測要求を受け付けます。観測要求はユーザの種類、取得目的等により、以下のカテゴリが準備されています。

1) DAR (Data Acquisition Request)
ローカルエリアのデータ取得を目的とする観測要求であり、ASTERサイエンスチームメンバー、共同研究者等のASTER GDSへ登録された研究者より観測要求が出されます。

2) STAR (Science Team Acquisition Request)
ASTERサイエンスチームにより承認された上で出されるものであり、ローカルエリアの観測の他、広範囲な地域のデータ取得、時系列データの取得等を目的とする観測要求です。

3) ETR (Engineering Team Request)
ASTER機器管理のためのエンジニアリングデータ取得を目的とする観測要求です。


 提出された観測要求は、緊急性・重要度等により優先付けされ、最終的に1日の観測スケジュール(ODS:One Day Scheduloe)が作成され、観測対象日開始27時間前までに、日本側から米国のEOS運用センター(EOC)へ送られます。

 なお、観測要求には〆切期限(観測36時間前・TBR)が設けられますが、自然災害などの事前に予測不可能な緊急事態対応の場合、観測開始10時間前まで対応することが可能です。観測要求は、最終的には観測開始の7時間前までに日本側から米国のEOS運用センター(EOC)へ送られ、スケジュールが更新されます。

ASTERの日米間でのデータフローを、以下に示します。


ASTERのデータフロー

※図をクリックすると大きなサイズでご覧になれます。(約25Kbyte)





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