研究紹介

燃料資源地質研究グループのミッション

多面的なアプローチで国内の燃料資源の評価や民間企業の探鉱支援を行います
○ 燃料資源に関わる鉱床成因の解明や、安定供給に向けたポテンシャル評価
○ 資源評価に必要な調査および探査技術の開発

燃料資源は、根源有機物の集積、埋没と続成、地熱による熟成と排出、貯留層への移動と集積・保存、と地下で非常に複雑な過程を経て鉱床が形成されます。
そのため、燃料資源の探鉱には地球科学のあらゆる分野の知識や手法を適用していく必要があります。
私たち燃料資源地質研究グループは、地質学、堆積学、海洋地質学、地球熱学、有機地球化学、石炭地質学など、 地球科学の幅広い分野の専門家を擁し、さらに地圏微生物、地圏環境評価、物理探査研究グループと連携しながら研究を進めています。

現在進行中の主なプロジェクト

非在来型資源

メタンハイドレート
天然ガスは、石油や石炭に比べて環境負荷の低く、世界的に需要が高まっている燃料資源です。
メタンハイドレートは、天然ガスの主成分であるメタンガスが水分子と結合して固まっている物質です。
メタンハイドレートは、日本近海にも大量に存在しているとされ、将来のエネルギー資源として期待されています。
我々は、海面からの広域探査及び海底面直上でのAUV精密探査による地形・地質構造調査や、ROV潜航調査による海底観測、海底下温度構造モデリングなどを行い、 メタンハイドレートの資源量評価や生産手法開発のための研究支援を行っています。

その他非在来型資源 (シェールガス・オイル、コールベッドメタンなど)
飛躍的な技術革新により、これまで開発が困難であったコールベッドメタンやシェールガスなどの非在来型天然ガスの生産量が急増しました。
非在来型資源は、在来型に比べて豊富な資源量が期待されている一方で、その 正確な資源量については、十分調査されていません。
我々は、国内炭田堆積盆でのシェールガス・オイルの可能性について検討を行い、さらにCCOPを通じて、 韓国地質資源研究院(KIGAM)と協力しながらシェール評価を行い、アジアへの国際協力を行っています。

在来型資源

燃料資源について理解するためには、石油や天然ガスの鉱床成因を明らかにする必要があります。
鉱床成因に関する情報は、在来型資源の効率的な石油探鉱と直結するため、各々のフィールドに応じた資源評価技術が求められています。
我々は、野外調査や石炭の組織分析、有機地化学分析や加熱実験などのシミュレーション実験により、 在来型資源鉱床の成因解明と革新的な資源評価技術の開発を目指して、民間石油・天然ガス企業と協力して研究を行っています。

地球環境に関する基礎的調査研究

燃料資源に関する自然現象は、地下や陸域、海域も含めたあらゆる自然環境が複雑に調和して成り立っています。
「探鉱技術の開発」と「地球環境に関する基礎研究」は、表裏一体の関係にあり、資源量評価などの探鉱技術を開発するためには、 自然環境に関する基礎的知見の理解を深めることが重要です。我々は、重力流による深海への輸送過程や、 海底下長期温度モニタリング技術、水蒸気の安定同位体組成を測定する新手法の開発など、 燃料資源探査の技術開発を支える基礎的調査研究にも積極的に取り組んでいます。