Theme個別研究課題
ナノ凹凸による変形レス流路チップ
研究のキーワード
熱溶着、接合、樹脂、変形レス、低温接合、微細構造
研究の目的
プラスチック樹脂の高精度接合技術は、化学反応、分析や細胞培養などを行うマイクロ流路デバイスチップとして、現在さまざまな所で利用されている。マイクロ流路デバイスの中でも、デバイス上に組織や臓器を形成し臓器機能を発現させるOrgan-on-a-chip(以下OoC)が、薬効毒性などを効率的に調べる事ができる新しい検査手法として期待されています。私たちは、この微細構造体付流体チップの高精度接合の研究開発を行っています。
研究の成果
反射防止ナノ構造体の開発で得たナノ構造体の微細成形技術ベースに、ナノ構造体を形成し、構造体のもつアンカー効果を用いて、微細流路チップなどの樹脂基板を低温で熱溶着接合する接合技術の開発を行っています。本技術を用いる事で従来のプラスチック樹脂溶着接合に比べ、接合時の変形が1/10以下に実現でき、微細構造体の超精密接合が実現できます。