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社会課題解決にむけて領域融合で研究開発を推進するバーチャルなラボ

-資源循環利用技術研究ラボとは何ですか?東北センターとの関係性も教えてください。


 産総研が第5期中長期計画のミッションとして掲げた社会課題の解決は、ひとつの技術領域だけでは難しく、様々な技術を集約する必要があります。そこで産総研は、産業技術の幅広い分野の研究者を有する総合研究所としての特長を活かし、領域融合で研究を推進するために「融合研究センター」と「融合研究ラボ」を設置しました。このうち「エネルギー・環境制約への対応」という社会課題解決を目指すのが、資源循環利用技術研究ラボです。
 このラボに登録している約90名の研究者のうち、東北センターからは材料・化学領域の化学プロセス研究部門に所属する多くの研究者が参画しています。さらに東北センターの他にも資源循環技術のポテンシャルを有する研究者がつくば本部や全国の地域センターに多く点在しています。領域融合の“オール産総研”体制をバーチャルにつなぐ組織としてこのラボがあり、その窓口役を東北センターも務めます。

資源循環型社会の実現に向けて

-今なぜ「資源循環技術」なのでしょうか?


 世界的にもSDGs(持続可能な開発目標)が掲げられ、資源の枯渇や環境汚染といった環境問題は地球規模の課題です。資源を採掘して製品をつくり廃棄するという従来の一方通行型の経済から、材料を再利用して循環させる資源循環型社会への転換が必要です。ただ、社会普及のためには、それが経済的にも成り立つ「サーキュラー・エコノミー(循環経済)」の構築が重要です。産総研としては、環境保全と、産業としての収益を両立する技術開発に取り組むことが重要な使命です。また、廃棄プラスチック輸出入規制等、世界的な潮流となっている廃棄物規制への対応も重要な課題になっています。

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