産総研 東北 Newsletter
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トピックス
東北センター所長

今しい年が明け、2011年の活動が始まりました。産業技術総合研究所は昨年4月に第3期中期計画期間をスタートさせ、「21世紀型課題の解決」と「オープンイノベーションハブ機能の強化」をミッションに掲げて、「グリーン・イノベーション」、「ライフイノベーション」などの国の成長戦略および各地域での産業育成・活性化に貢献する活動を開始しました。本年は、産総研第3期の2年目としてこれらの活動を軌道に乗せる年になります。
 産総研東北センターでは、第3期中期計画期間に行うべき活動として地域事業化計画を立案し、現在関係者間で調整を図っているところです。この中では、弊センターにある研究ユニットの「コンパクト化学システム研究センター」で研究・開発されている「革新的環境負荷低減技術」を東北に集積している幅広いものづくり産業に利用して頂き、「ものづくり産業の環境ブランド化による競争力強化」に貢献することを謳っています。さらに、東北センターの研究・開発だけでなく、つくば地区をはじめとするすべての産総研で行われている研究・開発から東北地域の産業に有用なものを紹介し、共同研究等を通し、東北の産業活性化に貢献したいと考えております。
 このためには、これまで以上に私どもが東北地域の産業界のことを理解しなければいけませんし、また、産総研のことをより深く知って頂く必要があります。東北センターでは昨年「東北巡回サテライト」として各県を訪問し企業の皆さまのお話を伺う活動を実施しましたが、本年はさらに充実させたいと考えています。また、産業技術連携推進会議東北部会や東北経済産業局が推進する「東北イノベーション・ネットワーク」の活動の中で、各県の公設試験研究機関との連携を深め、各地域の特徴を把握しながら、一体となった産業支援活動を充実させたいと存じます。また、産総研全体が行っている研究活動を見て頂くために昨年10月につくばで開催した「オープンラボ2010」には、(財)東北活性化研究センターのご厚意もあり、東北地域からも多くの方々に訪れて頂きました。また、東北地域で産総研の最新の成果を紹介できないものかと、昨年から東北サテライトで「新技術セミナー」を開始致しました。これは、東北センターだけでなく全国に展開している産総研の最新の研究成果を研究者自身に語ってもらう企画で、今年もさらに充実させたいと存じます。
 このように、東北センターでは「オープンイノベーションハブ機能の強化」に向けて様々な活動をさらに充実させたいと考えていますが、外部の皆さまのご意見を伺うために「産総研本格研究ワークショップ」を2011年2月14日に仙台で開催致します。この中では、東北地域のオープンイノベーションに貢献することが期待される産総研の取り組みを紹介するとともに、東北の産学官の有識者を交え、東北地域の発展、特に製造業の活性化において、産総研等の試験研究機関が果たすべき役割や今後への期待について討議させて頂きたいと存じます。多くの皆さまのご来場をお待ち致しております。


http://unit.aist.go.jp/tohoku/ UP