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メソポーラスシリカは、直径2〜50nm 程度の微細な孔を持つ物質で、熱や腐食に比較的強い性質を持ちます。メソポーラスシリカは、蜂の巣のように多角形の細孔が規則的に並んでいるタイプや、円柱状の細孔を持つものなど、細孔のサイズや形の異なるものを人工的に合成することができます。
メソポーラスシリカは、酵素など分子構造の大きな物質を細孔内に取り込み、固定(吸着)することが出来ます。化学反応に応用できる化合物を効率よく細孔内に取り込んだ複合材料を開発し、コンパクトな化学プロセスを実現することが期待されています。 |
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酵素は、酵素自身の化学構造を変化させることなく、特定の化学反応を促進する触媒としての性質を持つ生体由来の分子です。アルコール(エタノール)の分解など、生体内で起きている化学反応の多くに酵素が関わっています。通常の化学反応では、多くのエネルギー(熱など)を加える必要がある場合でも、酵素を反応に介在させると、より少ないエネルギーで反応を促進することが可能です。
一方、ホルムアルデヒドを分解する酵素は、エタノールの分解が出来ないなど、それぞれの酵素は、特定の物質のみに作用する性質を持ちます。この性質を利用して、特定の物質を省エネルギーで生産したり、分解したりする化学プロセスへの応用が考えられています。
反面、酵素は炭素などの有機化合物で構成されているため、熱やpHの変化に弱い欠点があります。 |