産総研 東北 Newsletter No.27
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−原田所長就任インタビュー− 東北センター 所長 原田 晃
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 4 月1 日付で、原田晃東北センター所長が着任しました。原田所長は、札幌出身で、1992 年に工業技術院資源環境技術総合研究所に入所した後、昨年度までは産総研環境管理技術研究部門に所属、特に二酸化炭素を海洋に貯蔵する技術に関する研究をしていたそうです。今回は、原田新所長に“ 東北センターと産業界とのコミュニケーション”をテーマにインタビューを行いました。

は今年度、東北センターとしてどういう研究をするべきか、東北地域の窓口として、どうあるべきかを意識しつつ業務に取り組んでいこうと考えています。これまで培ってきた産業界・地域社会との結びつきをより強くしていけるような活動を目指します。昨今の経済情勢は、産業界・各企業にとっては非常に厳しい状況ですが、この様な時期だからこそ新産業の創出が重要だと思います。他の地域とは異なった特徴ある産業が生まれればよいと思っています。
  東北センターでは、産総研のもつ技術シーズと産業界の企業ニーズとのマッチングを目指して、グリーンプロセスインキュベーションコンソーシアム(GIC)と、東北分析・計測科学技術コンソーシアム(TCAST)を設立・運営しています。GIC は、地域センターの活動として、非常に活発なものだと感じています。一方のTCAST についても、対象となる計測・分析という分野は全ての科学・産業技術の基本となる部分です。
今後も両コンソーシアムの活動を盛り上げていくことで、産総研の技術を効率的に産業社会へ伝えていきたいと思います。
  東北地域の産業技術力・競争力の強化を目指した、東北地域イノベーション創出共同体形成事業も、東北地域の産業創出のペースアップを目指した活動になります。本事業には、東北産業界の現状を把握した上で、産業構造を変えるアイデアを生み出していくための基礎づくりを目指して取り組んでいきます。
 また、産総研の東北産業界との窓口として、産総研東北サテライトを設けています。駅に近いロケーションはわかりやすく、相談しやすい場所です。これからは、本サテライトをさらに活用していただくために、積極的にこちらから働きかけることを考えていきたいですね。
 産総研の中での東北センターの役割はナショナルセンターとして他に負けない最先端の研究をすることと、東北の方々に産総研をもっと親しく感じられるよう、産総研の窓口として活動すること。東北センターが東北に開いている窓を、より大きく拡げていきたいと思っています。そのためにも、新しい所長として、皆様とコミュニケーションを重視しながら仕事をしていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

原田所長の○○
趣味:知らない世界を体験できるので旅行が好きです。
仙台の印象:温泉や山、海が近い街というところが好きです。初めて東北に住みますが、学生の頃に函館と東京の往復の途中、よく立ち寄っていたので、親しみを感じています。
研究活動での思い出:研究の都合でよく海に出ていました。フィジーやガダルカナルなどなかなか行けない島々に寄港できたことが良い思い出です。


http://unit.aist.go.jp/tohoku/ UP