秋田県産業技術総合研究センターは、平成17年に工業技術センターと高度技術研究所を統合して新たに発足しました。当センターでは、秋田県の大きな課題である「産業の活性化による雇用創出」に技術的側面から応える機関として、新たに「4本柱の戦略事業」(以下4本柱とする)を構築して業務に邁進しております。
本県産業が活性化し、また、持続的に発展をすることにより雇用を確保していくためには、産業構造を付加価値創造型へ転換するとともに、秋田でしか成し得ない技術、製品の開発、創造が不可欠であります。また、産業の裾野を広げるためには、頂点を形成できるポテンシャルを持っている技術を伸ばすことが必要です。これを具現化した戦略が4本柱です。
(1) 垂直磁気記録の開発
高度技術研究所が蓄積した技術と特許をもとに、2年以内に 500 Gb/in2 級連続媒体の開発と、パターン媒体による
1Tb/in2記録の実証を行い、特許および関連技術を売るとと もに、企業との共同開発を目指します。
(2) ユビキタス事業への参入
高周波特性に優れた材料を用いて、ユビキタス社会で利用が さらに拡大する携帯電話、デジタル家電、高度道路交通シス テム(ITS)用の電子デバイスを開発してユビキタス事業への参入を支援します。
(3) 自動車産業への参入促進
自動車メーカーにパイプがある県内企業ルートを利用して、自動車産業に食い込むとともに、自動車業界のニーズに対応できるものづくり基盤を確立します。
(4) 医工連携
秋田県内のメディカルリーディングカンパニーを中核としたメディカル関連産業の創出と、医のニーズと工のシーズのマッチングにより、臨床ニーズに対応した医師主導の医療機器を開発します。 |