■ 材料プロセッシング チーム
材料プロセッシングチームは常勤研究員5名に加え、ポスドク、海外研究員、企業研究員、研究補助員、学生など総勢22名を擁しています。ここでは、いろいろな素材から機能性材料を合理的に作製するプロセス技術や、作製した材料の応用開発に取組んでいます。たとえば、水の超臨界場による結晶成長制御を利用した無機ナノ結晶の製造や、化学メッキの特徴を生かした水溶液中での貴金属薄膜の作製、層状粘土鉱物の水分散液系での自己配向とナノ層間修飾による機能性粘土膜の作製などのプロセス技術が挙げられます。このように材料製造プロセスには、環境負荷の少ない“水”を媒体として用いること、ナノサイズの構造、空間、粒子径を制御することを特徴としています。また、素材や材料の合成、製造プロセスでは、なによりも“使える”ことを重視します。したがって製造された素材や材料は、研究センター内外の他グループや民間企業との連携により、積極的な応用と産業分野への普及を図っています。
材料機能の応用として、1)貴金属系薄膜によるクリーンエネルギーの水素の高純度分離、2)ナノ粒子化による触媒の高活性化や蛍光体などの光機能の高度化、3) イオン交換体による高選択イオン分離、4)粘土を素材とした耐熱シール材、ガスバリア材などへの展開を目指します。
以上の研究を基盤として、複数の企業との共同研究、研究員の受け入れにより実用化を目指した研究に取り組んでいます。また近隣の大学との連携大学院協定のもとで、院生、学生を受け入れ研究教育にも力を入れています。
|