物質計測標準研究部門

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部門長あいさつ

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部門長 権太 聡
科学的根拠に基づいて定量的に物質の状態や性質を知ることは、私たちのくらしを安全で安心なものに、また豊かなものにするために必要不可欠です。 物質計測標準研究部門では、化学・材料産業の発展や生活・健康の安全安心に資する国家計量標準の設定および供給を主なミッションとし、化学分析の基礎を支える標準物質の開発・普及とともに、化学計測・分析評価技術の研究開発を行っています。

代表的な標準物質には、pH 標準液や元素標準液、生活・食品の安全性確保に不可欠な生体関連標準物質や組成系標準物質、高品質な工業製品の開発・生産で利用される先端材料系標準物質などがあり、分析機器の校正、分析方法の評価など、 化学計測における測定値を決定するためになくてはならないものです。 また、これらの標準物質に精確な値を付け、品質を保証するため、国際単位系(SI)にトレーサブルな結果を与える一次標準測定法およびそれに準ずる計測・分析法の開発および高度化に一貫して取り組んでいます。 開発した計量標準はユーザ利便性等を考慮して、標準物質や校正サービス等として供給を行うとともに、国際的な枠組みによる比較測定等の活動を通して、国際同等性の確認・維持にも尽力してまいります。

また、これらの活動の基盤となる精確な分析評価に関わる研究開発力や知見を活かし、民間企業をはじめとする外部機関との連携をさらに進め、橋渡し研究による装置開発、信頼性が明示されたデータベースの提供、 実際の分析現場における分析技能向上に向けた活動等を推進することにより、国内における化学・材料計量の基盤を堅固のものとし、安全かつ豊かな社会の実現に貢献してまいります。


国立研究開発法人 産業技術総合研究所 計量標準総合センター 物質計測標準研究部門

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