研究部門長・副研究部門長
研究部門直下 & 異動中のメンバ

研究部門直下
のメンバ

異動中
のメンバ

  • 部門(メディアインタラクション研究グループ)付 後藤 真孝ごとう まさたか 博士(工学)(首席研究員)
  • 部門(メディアインタラクション研究グループ)付 濱崎 雅弘はまさき まさひろ 情報学博士(研究戦略企画部 総括企画主幹)
  • 部門付 中村 則雄なかむら のりお 博士(工学)(研究戦略企画部 連携推進企画室 連携主幹)
  • 部門(人間行動研究グループ)付 佐藤 稔久さとう としひさ 博士(工学)(情報・人間工学領域 情報・人間工学領域連携推進室 室長)
  • 部門(心身機能・モデル化研究グループ)付 笠原 和美かさはら かずみ 博士(情報・人間工学領域 情報・人間工学領域研究企画室 企画主幹)

心身機能・モデル化研究グループ

  • 研究グループ長 木村 建太きむら けんた 博士(心理学)
この図は、認知脳機能データ、循環器系生理データ、日常生活行動データを、データサイエンスを元に解析し、心身の健康状態モデルを構築することにより、認知的加齢による機能低下と日常生活リスク評価技術、感情状態の評価と製品・サービスデザインの最適化技術、及びヒト-ヒト間インタラクション評価技術の確立を目指すことを表しています。

心身機能・モデル化研究グループ (Mental and Physical Functions Modeling Group: MPFMG)では、脳波やMRI(磁気共鳴画像診断装置)などの認知脳機能データ、心電図・血流変化などの生理機能データ、自動車運転をはじめとする日常生活中の行動データとデータサイエンス技術を組み合わせて、心身の健康状態を統合的な指標をもとに評価する方法を確立し、健康増進・Quality of Life (QoL)向上に向けた行動を促す仕組みの構築、製品・サービスのデザインの最適化や、ヒト-ヒト間のインタラクションの評価に資する技術の開発をめざします。

脳数理研究グループ

  • 研究グループ長 松本 有央まつもと なりひさ 博士(工学)
この図は、脳データ、データ解析、神経回路モデル、脳型人工知能という研究の流れを表しています。

脳は従来の情報処理技術では不可能な柔軟で複雑な情報処理を行っています。当研究グループでは、脳のデータから、情報表現や学習・適応のアルゴリズム(問題を解くための手順)がどうなっているか、なぜ神経回路のような構造が情報処理をする上で有用なのか、といった問題を通じて、脳の計算原理を数理的に理解し、脳の知見を活かした新たな人工知能の開発を目指します。具体的には、機械学習、スパースモデリング(少ない情報から全体像を的確にあぶり出す方法)などによる脳データのデータ解析手法の開発、深層ニューラルネットやアトラクターネット(ニューラルネットの一種)といった神経回路モデルの構築をおこないます。また、これらのモデルや手法に対して、数理的解析により、性能限界や汎化性能を調べ、モデルの性能やどのようなデータに対して手法が有効なのかを明らかにしていきます。

ニューロリハビリテーション研究グループ

  • 研究グループ長 竹村 文たけむら あや 博士(医学)
この図は、ニューロリハビリテーション研究グループの研究の概念図です。動物モデルを用いた脳の基礎研究と、評価技術および介入技術の開発の循環的連携を臨床応用につなげていきます。

脳卒中などで脳に損傷を受けた後、脳を適切に変えることでより完全な機能回復を目指すニューロリハビリテーションが注目されています。当研究グループでは、脳の健常時の機能ならびに、脳損傷後の機能回復の背景にある脳の変化を理解する研究を行っています。さらに脳機能回復メカニズムに基づき、リハビリ中の脳活動をモニタリングする評価技術および脳の適切な変化を誘導する介入技術の開発を行っています。基礎研究と技術開発研究を一体となって進め、革新的ニューロリハビリテーション技術の確立を目指します。

統合神経科学研究グループ

  • 研究グループ長 菅生 康子すがせ やすこ 博士(医学)
この図は、脳の中の神経回路と、それらが果たす機能、例として認知、学習、運動、及び行動制御、を示します。電気的信号を伝達する神経回路と化学的信号を伝達するものが示されています。
認知・行動の情報処理メカニズムの解明およびその活用

わたしたちの社会生活は脳の働きに支えられています。脳の働きは、高度に構成された神経回路による並列的・階層的な情報処理によって実現されており、電気的および化学的信号の両方がそれら情報の処理に関わっています。本グループは、認知や学習、運動、コミュニケーションといった高次脳機能がどのような生理学的・解剖学的システムで実現されているかを理解するために、実験的および理論的研究を行っています。得られた知見や新たに開発した神経科学の手法を利用することにより、機能強化技術の開発や次世代人工知能技術の開発につなげてゆくことを目指します。

身体情報研究グループ

  • 研究グループ長 菅原 順すがわら じゅん 博士(体育科学)
この図の説明は次の本文参照。

身体情報研究グループでは、こどもから後期高齢者まで、健常者から有疾患者まで、あらゆるライフステージの人々を対象に、QOLの改善・維持・向上ならびにウェルネスの実現を支援する技術開発に取り組んでいます。基盤となる中枢(認知、記憶、学習)および末梢(感覚器系、自律神経系、呼吸循環器系、運動器系等)機能のディープデータを集積する基礎研究と、得られた知見を活用する応用研究の2本柱で、研究開発を推進します。

行動情報デザイン研究グループ

  • 研究グループ長 伊藤 納奈いとう なな 博士(学術)
この図は、視覚・聴覚からの情報を、歩行・運転・ジェスチャ・サービスなどの行動に反映する人間の特性を基に、安全性・利便性向上、情報・環境デザイン、高齢者・障害者配慮。データベース化、及び標準化を行うことを表しています。

人は様々な情報を視覚・聴覚などの感覚から取り入れ、認知し、それに基づいて行動しています。行動情報デザイン研究グループでは、行動する人間のダイナミックな感覚特性や、それらが行動に及ぼす影響について解明していきます。そして、高齢者や障害者も含めた様々な人が、安全で、能動的に、楽しく活動できるような社会へ貢献することを目指します。

メディアインタラクション研究グループ

  • 研究グループ長 中野 倫靖なかの ともやす 博士(情報学)
この図は、3つのWebサプリケーション https://songle.jp, https://songrium.jp, 及び https://textalive.jp を表しています。

メディアインタラクション研究グループでは、さまざまなメディアコンテンツ(音楽、動画、テキスト、ユーザ活動、実世界デバイス等)を対象に、人々の生活の豊かさの向上に資するメディアインタラクション技術を研究開発しています。具体的には、コンテンツの創出と利活用を促進し、生産者と消費者をつないで社会の創造性を高めることを目的とし、生産者の知識・経験・技術を補いながらコンテンツの創出を容易にして価値創出を支援する技術と、消費者の鑑賞・検索・推薦・ブラウジング等を多様化してコンテンツの価値向上を支援する技術を開発します。そのためのメディア処理技術やインタラクション技術等を研究開発し、音楽情報処理、歌声情報処理、ヒューマンコンピュータインタラクション、ウェブサービス、信号処理、機械学習、検索・推薦、コンピュータグラフィックス・アニメーション、視覚化・聴覚化、クラウドソーシング、コミュニティ分析・支援、大規模データ処理等に関して、基礎研究から応用研究まで幅広く取り組みます。

人間行動研究グループ

  • 研究グループ長 木原 健きはら けん 博士(文学)
この図は、ドライビングシミュレータによる実験の様子を表しています。

人間行動研究グループでは、ヒトの行動の計測・評価方法を研究開発し、モビリティの本質を行動面から解明して、これからの新しい社会に適合したモビリティを提案していきます。実路やドライビングシミュレータ、実験室での行動データの計測実験を行い、行動に影響を及ぼす要因(阻害要因ならびに促進要因)を評価し、さらに、そのメカニズムの解明を目指します。自動運転中のドライバー状態、高齢ドライバーの運転能力、移動における車を操る楽しさ等に取り組み、移動の価値向上につながる自動運転や運転支援のコンセプト提案に資する研究に取り組んでいます。

認知機能研究グループ

  • 研究グループ長 木村 元洋きむら もとひろ 博士(教育学)
この図は、頭部に脳波計測器を装着した運転者が自動車を運転している様子を表しています。

認知機能研究グループでは、モビリティに関わるヒトの脳機能計測、末梢生理反応計測、眼球運動計測、行動計測を通じて、認知機能(知覚、注意、記憶、学習、判断、感情など)を明らかにするための研究を推進しています。当グループでは脳波計測に基づいてドライバの注意状態や運転の楽しさを評価する技術を独自に開発しており、これをコア技術として移動阻害要因の低減や移動価値の向上に資する研究に取り組んでいます。

住友理工-産総研
先進高分子デバイス連携研究室

  • 連携研究室長 笹井 建典ささい けんすけ
この図は、ドライバーの心拍・呼吸・体の動きなどを検知するスマートラバーセンサをクッション形状に加工してシートの座面に設置している様子を表しています。
スマートラバー(SR)センサをシートに内蔵、もしくはクッション形状に加工してシートの座面に設置し、 SRセンサで計測した座面の圧力変化からドライバーの心拍・呼吸・体の動きなどを検知します。その結果から、 疲労や居眠り、急病予兆などドライバーの状態を推定し、警告や運転支援システムの作動、外部への通報などのサービスへつなげます。

住友理工-産総研 先進高分子デバイス連携研究室は、住友理工が培ってきた先進技術と産総研の研究開発の成果を融合することによって、生活全般における人々の安全・安心・快適に寄与することを目的として設立されました。具体的には、センシングデバイスを実装した車両を用いて、実際の走行を再現した実験研究を行い、生体の情報や状態をどこまで推定可能かを明らかにします。その中で総合評価技術の高度化(先端的官能定量化技術やデータ解析技術の深化、既存技術とデジタルの融合による技術革新)を図り、開発途上にある各種技術を確立して高付加価値の製品群とソリューションを創出することにより、モビリティ社会のさらなる発展に貢献することを目指します。