環境影響評価について
経済産業省の第34回メタンハイドレート開発実施検討会(2019年10月16日)の資料6「表層型メタンハイドレートの研究開発実行計画(案)概要」に基づいて、環境影響評価の目的と手法を紹介します。これまでに行われている大規模な海洋開発事業における環境影響評価の技術動向や法的・社会的動向の調査を行います。また、表層型メタンハイドレート賦存海域の特性解明、環境ベースライン観測、環境モニタリング手法の高度化・最適化を目的とした海域環境調査を行います。同時に、最新の各種機器分析、大型水槽を用いた生物試験、シミュレーションモデルの開発などを進めています。
本分野では次の2項目の調査研究を実施します。
- 環境影響評価手法の検討
- 技術・社会動向調査 砂層型メタンハイドレート開発等、先行する大規模な海洋開発事業における環境影響評価の技術動向及び法的・社会的動向の調査を実施します。
- 表層型メタンハイドレート賦存海域の特性解明 表層型メタンハイドレートが賦存する海域の物質循環と生態系を特徴づけるプロセス・パラメータ等の抽出と解明進め、適切かつ効率的な環境調査手法の構築に役立てます。
- 海域環境調査
- 表層メタンハイドレート賦存海域における環境パラメータ調査 表層型メタンハイドレートの賦存する複数の海域において、海洋環境データの取得(センサー計測)のほか、海水、堆積物、生物など種々の試料を採取する海域環境調査を実施します。
- 環境ベースライン観測及び環境モニタリング手法の高度化・最適化 海洋産出試験海域における環境ベースラインデータ調査と環境モニタリングについて、漁業活動にも十分に配慮しながら、賦存海域の特性に応じた調査手法の高度化・最適化を行います。