地中熱ポテンシャルマップ
地中熱利用システムは省エネルギー性の高い技術ですが、その地域の地質・地下水環境により最適なシステムや必要な熱交換器の長さや本数が異なります。導入を検討する際には「この地域ではどんなシステムが最適なのか?」「クローズドループだと熱交換器が何本程度必要なのか?」と言った指標が求められています。
再生可能エネルギー研究センター地中熱チームと地圏資源環境開発部門地下水研究グループは、対象地域の地質や地下水環境を総合的に評価し、地中熱の潜在的な利用可能性(ポテンシャル)を「見える化」した「地中熱ポテンシャルマップ」を作成しています。
地域の水文地質環境を推定するため、平野や盆地などを対象として、地下水の流れや地下温度環境を、3次元地下水流動熱輸送シミュレーションにより解析し、それらの結果を元に、クローズドループの地中熱ポテンシャルやオープンループ・ATES適地の選定を実施しています。