再生可能エネルギー熱利用技術開発
地中熱利用に関しては、採熱する配管の設置工事や掘削に係るコストが全体の40%以上と高く、掘削速度や機器の小型化等の掘削技術の開発によるコストダウンが急務となっています。そこで、NEDOではH25-H30の5年間で「再生可能エネルギー熱利用技術開発/地中熱利用トータルシステムの高効率化技術開発及び規格化、および再生可能エネルギー熱利用のポテンシャル評価技術の開発」 を実施し、コストダウンを目的とした地中熱利用技術およびシステムの開発を行いました。
この事業の中では5つの研究開発テーマが掲げられており、その中の一つが「再生可能エネルギー熱のポテン シャル評価技術の開発」です。
本テーマの目的は、再生可能エネルギー熱のポテンシャル簡易予測・ 評価技術の開発およびそれを利用した再生可能エネルギー熱利用可能性を示すマップを構築する、とされていました。
産総研・地中熱チームでは、我が国で普及が広まっているクローズドループシステムのポテンシャルマップに加えて、今後、普及が期待されているオープンループシステムおよび帯水層蓄熱システムの適地マップの開発に取り組みました。