第2回 Quantum CAE研究会
CAE(Computer-Aided Engineering)やMI(Materials Informatics)など、モノづくりの設計工程における自動化(DX化)は、すべての産業界で進められ、優れた製品を短期間で開発することに貢献しています。特に、AIによる科学的発見を自動化する手法が近年注力されています。これらの自動化では、シミュレーション、機械学習やAI、最適化といった計算タスクが統合して利用され、複雑な設計や科学的発見の自動化と計算の高速化が期待されています。
Quantum CAE研究会では、これらの計算を実際に量子コンピュータで実行した際の「効率性」や「有効性」について、検討します。たとえば、構造解析を量子コンピュータで実施する手法や、そのための基礎技術の検討、もしくは構造最適化に関する全ての計算を量子コンピュータで実行するための方法論の開発などです。そこにはイジングソルバーやテンソルネットワークなど、古典から量子への橋渡しをする技術の活用も含まれます。当該目的に適う研究であれば、モノづくりや科学の自動化以外の研究も対象です。
イベント概要 | Quantum CAE研究会では、量子コンピュータの基礎から応用までをカバーし、モノづくりや科学の自動化における新たな可能性を追求します。参加者にとっては、量子コンピュータを活用した計算の高速化が、モノづくりにどのような影響をもたらすかを理解し、将来の研究開発の方向性を模索する貴重な機会となります。また、産業界と学術界の架け橋として、最新の研究成果を共有し、産業界のニーズと学術界の最先端技術とをつなぐ場を提供します。 |
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主催 | 産業技術総合研究所 量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター(G-QuAT) |
共催 | |
日時 | 1日目:2025/5/8(木)10:00-17:30 2日目:2025/5/9(金)10:00-16:45 |
会場 | 産業技術総合研究所 臨海副都心センター別館11階会議室(東京都江東区青海2-4-7)交通アクセス |
参加費 | 無料(要・事前登録) |
申込 | 現地参加(150名程度)のお申し込みは こちら からお願いします。(オンライン参加のリンクも送ります) オンライン参加のお申込みは こちら からお願いします。 |
プログラム (PDF) |
1日目:5/ 8(木) ごあいさつ Koopman-von Neumann線形化した非線形電磁流体力学の量子アルゴリズム 確率的虚時間発展法による反応移流拡散方程式の量子アルゴリズム ハミルトニアンシミュレーションを用いた時間発展型偏微分方程式の求解 Quantum CAEソルバー開発のための基礎的検討 量子コンピュータを用いた非線形時間発展シミュレーション手法について 量子アルゴリズムを用いた先進非破壊評価法の検討 輻射輸送方程式の量子アルゴリズム:コンピュータグラフィックスへの応用に向けて 量子・AIハイブリッドユースケースと産総研ABCI-Qの紹介 計算可能領域開拓のための量子・スパコン連携プラットフォーム研究開発プロジェクトのご紹介 量子回路生成におけるEncoder-Decoder Transformerとその学習手法 LLMを用いた量子機械学習のための自動回路生成 2日目:5/9(金) 量子カーネル法の少量データ非線形因果探索への応用 イオントラップ型量子コンピュータ実機上で動かす量子化学FTQCアルゴリズム 量子コンピュータ業界におけるAnsysの役割 量子関連技術を用いた電子部品用材料開発の効率化 トラス構造解析への量子コンピューティングの適用 量子アルゴリズムおよびHOBO型定式化を用いたトラスのトポロジー最適化 大規模ブラックボックス最適化のためのイジングマシン活用:実用性と課題 イジングマシンを活用した複数車種の車体構造同時設計最適化 AIで加速する量子・最適化アルゴリズム開発 材料研究への量子インスパイアード手法応用 |
連絡先
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター(G-QuAT)量子アプリケーションチーム
〒305-8568 茨城県つくば市梅園1-1-1 中央事業所 第2群
Eメール:M-Quantum_CAE_jimu-ml*aist.go.jp(*を@に変更して送信下さい。)