はじめに
フェムトリアクターは、エレクトロスプレー法で生成した直径数μm(体積フェムトリットルレベル)の極微小液滴内で化学反応を制御する技術です。反応体積をフェムトリットルスケールにすることで、混合・分離・温度制御の速度が高速化し、高選択的、低環境負荷な化学反応制御を可能にします。 2017年から開始したNEDOエネルギー・環境新技術先導プログラム(以下”NEDO【エネ環】”と略記)では、4つの材料分野へフェムトリアクターを適用し、金属ナノ粒子の粒径・形状制御、高分子材料の乳化剤フリー合成法や分子量制御など、革新的な合成法に発展させています。また、量産化装置を試作して、生産性の評価を進めています。 ここでは、フェムトリアクターの原理、装置構成、応用例について説明します。また、NEDO【エネ環】で進めている研究開発についても紹介します。 フェムトリアクターのメカニズムや応用に関するご質問やご相談を受け付けています。 ご興味のある方は、下記問い合わせ先までどうぞお気軽にご連絡ください。 |
|
謝辞:本掲載紹介の技術の一部は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の 委託業務の結果得られた成果です。