Theme個別研究課題

水・アルコール潤滑システム

  • 潤滑剤としての水・バイオマスエタノール
研究のキーワード

エコ・トライボロジー、環境負荷

研究の目的

地球温暖化防止のため、二酸化炭素を排出しない水やカーボンニュートラルなバイオマスアルコールで潤滑する脱炭素トライボロジー技術の研究を行っています。従来使用されてきた石油系円滑剤と物性や化学的特性が大きく異なる水やアルコールで潤滑するために適したしゅう動材料の開発や潤滑剤・添加剤と材料の化学的相互作用を利用した円滑特性の改善を行っています。

研究の成果

水やアルコールは石油系化合物に比べて腐食性が高いため、水中やアルコール中で用いる材料には耐食性が必要です。金属チタンは高い耐食性を有しますが耐摩耗性に乏しい材料です。本研究では、金属チタンを硬質セラミックスで強化してチタン基複合材料にすることによって水中およびエタノール中での耐摩耗性を改善することができました。また、チタン基複合材料の水潤滑において、シランカップリング剤を水中に添加することによって摩擦抵抗の一因である酸化物の生成を抑制して摩擦を低減することができました。

問い合わせ先

トライボロジー研究グループ
Email:tribo-collabo-ml@aist.go.jp