Theme個別研究課題
高温強度・高温耐酸化性に優れるサーメットや高温用摺動材料の開発
研究のキーワード
工具材料、サーメット、高温硬度、切削加工、放電プラズマ焼結、Ti(C, N)、ホウ化物
研究の目的
航空機、発電用大型蒸気タービンなどの分野では、近年インコネル718 、スーパーステンレス鋼のような難削材が使用され、その使用量は増加傾向にあります。これら難削材は切削加工時に刃先温度が1000℃近くまで上昇するため、高温硬度や化学的安定性に優れる切削工具の使用が必要です。本研究では、超硬質粒子を高融点金属バインダーで強化し、従来の工具材料より高温硬度、化学的安定性を強化し、難削材の高効率切削加工に適した工具材料の開発を行います。また現在開発が遅れているものの、金型、軸受など応用先の多い1000℃近傍の高温摺動材料の開発も行います。
研究の成果
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高温硬度、高温耐酸化性に優れるサーメットの開発 研究成果の説明
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高温で低摩擦を示すホウ化物の開発 研究成果の説明
参照情報(外部発表や特許、関連リンクなど)
- 加圧焼結体及びその製造方法、村上、是永、大花、特願2020-051224 、出願日2020/03/23
- Microstructure, mechanical properties, oxidation behaviors, and cutting performance of TiC0.5N0.5-X (X: W, Mo) cermet specimens prepared by spark plasma sintering, 村上、是永、⼤花、Ceramics International, Vol. 47, No. 2 (2021) 1986-1999. https://doi.org/10.1016/j.ceramint.2020.09.030
- High-temperature tribological properties of Mo-Si-B intermetallic alloy/Si3N4 tribopairs、村上、是永、⼤花、乾、Intermetallics, Vol. 100 (2018) 151-162. https://doi.org/10.1016/j.intermet.2018.06.010
問い合わせ先
- トライボロジー研究グループ 村上敬
- Email:murakami.t@aist.go.jp