Theme個別研究課題

高温強度・高温耐酸化性に優れるサーメットや高温用摺動材料の開発

  • 開発サーメット製切削工具の外観
  • 開発サーメットのTEM-EDS像
  • 開発サーメッ ト製焼結型の外観
研究のキーワード

工具材料、サーメット、高温硬度、切削加工、放電プラズマ焼結、Ti(C, N)、ホウ化物

研究の目的

航空機、発電用大型蒸気タービンなどの分野では、近年インコネル718 、スーパーステンレス鋼のような難削材が使用され、その使用量は増加傾向にあります。これら難削材は切削加工時に刃先温度が1000℃近くまで上昇するため、高温硬度や化学的安定性に優れる切削工具の使用が必要です。本研究では、超硬質粒子を高融点金属バインダーで強化し、従来の工具材料より高温硬度、化学的安定性を強化し、難削材の高効率切削加工に適した工具材料の開発を行います。また現在開発が遅れているものの、金型、軸受など応用先の多い1000℃近傍の高温摺動材料の開発も行います。

研究の成果

  • 開発開発材のTEM-EDS組織
    高温硬度、高温耐酸化性に優れるサーメットの開発 研究成果の説明
  • 高温でのAl、 Si、 Moホウ化物の摩擦係数変化
    高温で低摩擦を示すホウ化物の開発 研究成果の説明

問い合わせ先

トライボロジー研究グループ 村上敬
Email:murakami.t@aist.go.jp