Theme個別研究課題
プリンテッドメタマテリアルの研究
研究のキーワード
メタマテリアル、ナノインプリント、ナノ粒子、インク、印刷
研究の目的
ナノインク材料を用いた印刷プロセスにより、可視光域で機能する3次元ナノ粒子メタマテリアルを実現することで光学素子の新展開が期待できます。ナノ粒子を立体的に積層し、さらにその集合体を形状化することは微細加工技術として難しいですが、私たちが開発している厚膜ナノ印刷プロセスは、トップダウン技術とボトムアップ技術をうまく融合したような技術であるため、これを実現する有望なアプローチです。
研究の成果
ナノ粒子インクでメタマテリアル構造を印刷形成することに成功し、可視光域でその特徴的な光学特性を得ることができました。簡便に作ることができるだけでなく、焼成条件によりメタマテリアル構造を構成するナノ粒子の形状が変わることを利用することで、成膜プロセスによるメタマテリアルとは異なる光学特性が得られることも実証しました。将来的には、光学フィルター、位相制御、偏光制御だけでなく、色彩制御などの加飾技術への応用を目指します。
- 印刷で作製したメタマ
参照情報(外部発表や特許、関連リンクなど)
- R. Hokari, K. Kurihara, N. Takada, and H. Hiroshima, “Printed optical metamaterials composed of embedded silver nanoparticles for flexible applications,” Opt. Express, Vol. 26, pp. 10326‒10338 (2018).
- R. Hokari, K. Kurihara, E. Higurashi, and H. Hiroshima, “Optical evaluation of nanocomposite metamaterials fabricated by nano-printing technique utilizing silver nanoink,” Microelectron. Eng., Vol. 211, pp. 44‒49 (2019).