産総研 東北 Newsletter

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コンパクト化学システム研究センターの活動を客観視できる立場からのご意見をいただきました。

京都大学 大学院工学研究科 前 一廣 教授    学術的な基礎から応用・実用例までの広い範囲に渡るお話をいただきました。従来の化学工学がスケールアップによる効率を追求した学問であったのに対し、マイクロ化学はスケールダウンの学問であり、真逆の学術体系に基づくこと、また、マイクロ化学が現在の地球規模の諸問題を解決し持続可能な社会の実現に不可欠な化学生産プロセス技術であることを解説されました。その中で、コンパクト化学システム研究センターにおいてもマイクロ化学のさらなる推進が必要で、京都大学・東北大学・企業と強く連携すべきと激励のお言葉を頂戴しました。

住友化学株式会社 執行役員 兼 筑波開発研究所長 松浦 秀昭 様
「住友化学の研究開発とオープンイノベーション」

 住友化学の中期経営計画のスローガン“Change and Innovation”における重要課題のひとつ「次世代事業の開発」への取り組みをご紹介いただきました。これは、今後も成長が見込まれる環境・エネルギー、ライフサイエンス、ICT分野に重点的に経営資源を投入し、次世代事業の開発を加速させる、というもので、公的研究機関と協力して「死の谷」を越えイノベーションを成し遂げていきたいとのメッセージをいただきました。
  住友化学株式会社 執行役員 兼 筑波開発研究所長 松浦 秀昭 様

東北大学 未来科学技術共同研究センター 鈴木 明 教授    地球環境を構成する生態系のメンバーとして持続可能な社会の実現には、バイオマスなどの再生可能資源の利用を第一義に考えることが重要と説かれ、資源・エネルギー循環の容易な低環境負荷型の安全で小回りのきくコンパクト化学プロセス確立の重要性を、超臨界流体技術を用いた機能性材料開発を例に解説されました。さらに、仙台マテリアルバレー(仮称)計画を実現し東北地方を材料産業の世界有数の集積地にするために、産総研と東北大学の強力な連携が必要であると、励ましの言葉で締めくくられました。


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