産総研 東北 Newsletter
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写真  産総研コンパクト化学システム研究センターと(独)物質・材料研究機構は、千葉県立中央博物館、国立大学法人東北大学およびアマチュア研究家と共同で、千葉県内で採取された鉱物が新鉱物であることを突き止め、『千葉石』と命名しました。
千葉石は、ケイ素原子と酸素原子から構成された『かご』状の結晶構造を持ち、『かご』の内部にはメタンなどの分子が閉じ込められています。この結晶構造は、同じく『かご』状の構造を持つ天然ガスハイドレート中の水分子を、ケイ素と酸素で置き換えた構造に相当し、主成分にメタンを含む鉱物としては世界で2例目の発見です。
 千葉石は、天然ガスハイドレートの起源や、プレートテクトニクスに伴う地球規模での炭素循環を解明する上で、新たな物証となる可能性を秘めています。
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 20万分の1地質図幅とは国土の基本情報図で、産総研(つくば)地質調査総合センターが既存の地質図を野外調査で補完しつつ最新の地質学的知識をもとに編集し作成したもので、
50年余の年月をかけ2010年に全国整備が達成されました。この図幅は地層や断層等の情報を得られるばかりでなく、公共工事や防災対策などの重要な基礎データとしても活用されています。
このたび、当センターにも東北地域の現縮尺の地質図幅(2.4m×1.7m)を掲示することになりました。近日中にOSL棟の壁面に掲示予定です。
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http://unit.aist.go.jp/tohoku/ UP