2015年 産総研つくばセンター 一般公開 開催報告 見学ツアー

いろいろな鉱物が集まってできた岩石を調べることは、地球を科学する基本です。岩石を切って薄く薄く磨り減らし「岩石薄片」にすると、鉱物のほとんどは光を通し顕微鏡で観察することができます。地質研究に欠かせない薄片作製の現場を見学していただきました。

研究に使われているアフリカツメガエルやネッタイツメガエル、イモリを紹介します。私たちが健康な生活をおくるための研究に、両生類がどのように役に立っているのか。その生態や身体的特徴を、実物に触れながらどのように研究に役立っているのか説明しました。

地球温暖化を防ぐためにも、枯渇する石油のかわりにするためにも、植物のちからを最大限に利用していくことが求められています。植物の力を見つけ、それを育てて利用するための最新技術と設備を紹介しました。

私たちの体には隅々まで血管が通っていますが、その血管が硬くなると、脳卒中や心筋梗塞などの命に関わる重い病気を引き起こす可能性があります。血管が健康かどうか、動脈硬化度計測装置を使って血管年齢チェックを体験していただきました。

大きい力で物を押しつぶすとぺちゃんこになります。空気をどんどん冷やしていくと液体になったり凍ったりします。こんなふうに、物質に大きな圧力を加えたり低温にすると、形や性質が大きく変わります。そんな面白さを体験していただきました。

ヴァーチャルリアリティ技術などを活用し、実験室の中にいながら道路を本当に走っているようなドライブ体験ができます。実際の道では実験することの難しい交通環境でのドライブを体感していただきました。