振動計測クラブ

クラブ長 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 研究グループ長 野里 英明

ニュース

第17回振動計測クラブ会合開催の概要

日 時: 2022年12月13日(火)13:30~16:00(開場13:15~)
場 所: オンラインWEB開催(Microsoft teams)

     
内 容

13:30-13:40 開会のご挨拶
野里 英明(産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 研究グループ長)


13:40-14:20 (40分) 振動騒音技術を軸とした「全体俯瞰・共創」の取り組み事例
山崎 徹 様(神奈川大学工学部教授,自動車技術会車外騒音部門委員会委員長,一般社団法人次世代音振基盤技術研究会「形で考えないNVH設計研究会」主査)
100年に一度の大変革期にある自動車業界では,次世代のクルマづくりが期待される.道路交通騒音環境問題は,事業主不在のためEBPM(Evidence-Based Policy Making:EBPM)がより一層期待される.これらの期待に対し,クルマの全体性能や車や道路など,全体を俯瞰した対応が必須であり,その取り組みには共創が求められる.講演者が関わる「全体俯瞰・共創」の取り組みについて,これらを担う技術開発と共に紹介する.


14:20-14:50 (30分) 音波振動標準研究グループにおける今後の研究開発の紹介と音響振動標準のアジア圏動向に関する報告
野里 英明 (産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 研究グループ長)
音波振動標準研究グループでは、所内において環境調和ラボやインフララボなどの連携活動を通じて、さまざまな研究開発に携わっている。本発表では、これら研究開発の狙いや概要について報告する。また、2022年11月に行われたAPMP TCAUV(アジア太平洋計量計画 音響超音波振動技術委員会)などで議論されている音響振動標準のアジア圏の動向についても報告する。


14:50-15:10  --休憩--


15:10-15:35 (25分) 高周波振動加速度標準の現状について
穀山 渉 (産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 主任研究員)
産業技術総合研究所において振動加速度標準として運用している一次校正装置およびそれを取り巻く研究活動の状況と今後の展望について紹介する。具体的には、20 kHzまでの高周波帯およびバックトゥバックセンサの校正を目指した新装置の開発の現状について報告する。


15:35-16:00 (25分) ドローンの騒音評価法の開発の現状
山田 桂輔 (産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 主任研究員)
利用拡大が進むドローンに関し、その騒音の評価法について紹介する。機体が放射する1秒当たりの音のエネルギーを表す「音響パワーレベル」による騒音評価の必要性と測定における課題を説明し、産総研における、ドローンの音響パワーレベル精密測定法の開発の現状について報告する。


16:00 閉会のご挨拶
野里 英明(産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 研究グループ長)


以 上



2022年11月09日

第16回振動計測クラブ会合開催の概要

開催日時  2022年2月16日(水)13:30~16:30(開場13:15~)
開催場所  オンラインWEB開催(Microsoft teams)
     
内 容

13:30-13:35 開会のご挨拶
野里 英明(産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 研究グループ長)


13:35-14:00 (25分) 音波振動標準研究グループの紹介とCCAUV.V-K4および振動標準の動向に関する報告
野里 英明(産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 研究グループ長)
 2020年4月に発足した音波振動標準研究グループのミッションおよび概要について紹介する。副幹事国として参加した低衝撃国際基幹比較CCAUV.V-K4の結果報告を行う。 また、CCAUV(国際度量衡局 音響超音波振動諮問委員会)やAPMP TCAUV(アジア太平洋計量計画 音響超音波振動技術委員会)などで議論されている振動標準の世界的動向についても報告する。


14:00-14:40 (40分) 建築物の被災判定のための応答計測・損傷評価技術の動向
向井 智久(建築研究所 構造研究グループ 主任研究員)
 大きな地震が発生すると二次被害防止のために応急危険度判定が技術者によって実施されている。この判定結果が集計されるまでに数ヶ月要することもあり、これらの作業をより迅速に実施していくことが求められている。 そこで建物にセンサを設置して地震時にそれらのセンサで応答を計測し、その計測データを用いて被災判定を行う方法を検討しているため、それらの研究動向について紹介する。


14:40-15:05 (25分) 加速度センサのASNITE認定校正の立ち上げ
清水 祐夫 様(株式会社共和電業 品質・製品本部 標準器室 主幹)
 弊社は2020年11月にNITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)から ISO 16063-17(遠心加速度による一次校正方法)で加速度センサの校正を行う校正事業者として国内で初めて認定を受けた。 今回、ASNITE認定校正立ち上げの背景やISO 16063-17の規格発行、遠心加速度校正の技術的妥当性を確認するための衝撃加速度校正と遠心加速度校正のラウンドロビンテスト、校正証明書の記載内容などについて紹介する。


15:05-15:20 --休憩--
15:20-15:50 (30分) 高周波振動加速度標準の現状とCCAUV.V-K5報告
穀山 渉(産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 主任研究員)
 産業技術総合研究所において振動加速度標準として運用している一次校正装置およびそれを取り巻く研究活動の状況と今後の展望について紹介する。 2018年に参加した国際基幹比較 CCAUV.V-K5 の結果報告、20 kHzまでの高周波の一次校正に向けた取り組み、レーザ干渉計による精確な振動計測技術の研究、ヘテロダインレーザ干渉計の復調器としてのFPGA位相計の開発、仲介器についての話題、などを紹介する。


15:50-16:15 (25分) 音響標準の現状と近年の動向
高橋 弘宜(産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 主任研究員)
 音響計測は騒音測定など様々な場面で行われている。音響計測の基本は音圧計測であり、音響パワーや音響インテンシティなど音圧以外の音響計測も音圧計測がベースとなっている。 現在、音圧の基準となる音圧レベル標準はコンデンサマイクロホンの感度で実現されており、当グループでは1 Hzから100 kHzまでのマイクロホン感度校正を実施している。本発表では、音響標準を紹介するとともに近年の動向を述べる。


16:15-16:30 (15分) 米国在外研究報告
穀山 渉(産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 主任研究員)
 2019年から2020年まで行った米国長期在外研究について報告する。


閉会のご挨拶
野里 英明(産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 研究グループ長)


以 上



2022年02月16日

第15回振動計測クラブ会合開催の概要

開催日時  2019 年2月28日(木) 14:00 - 17:00(開場13:30~)
開催場所  丸文株式会社本社 5F大会議室(〒103-8577 東京都中央区日本橋大伝馬町8番1号)
      当日の問い合わせ先 TEL:03-3639-9881(丸文株式会社 計測機器課)

第15回振動計測クラブ議事録

プログラム

14:00-14:05 開会の挨拶
服部 浩一郎(産総研 工学計測標準研究部門 強度振動標準研究グループ長)

14:05-14:10 文株式会社からの挨拶


14:10-14:25 工学計測標準研究部門の紹介
大田 明博(産総研 工学計測標準研究部門 副研究部門長)
 当計測クラブを主催する強度振動標準研究グループが所属する産業技術総合研究所 工学計測標準研究部門では、工業界で利活用される物理量を中心とした計量標準を開発・整備・供給することにより、ものづくり産業への貢献を目指している。本発表では、産総研をはじめ、工学計測標準研究部門の現状を紹介する。


14:25-15:45 加速度センサの更なる理解
Anthony Chu(Meggitt(OC)社 Vice President)
 各種加速度センサの動作原理を振り返り、真に理想とされる加速度センサの構造、特性を理解し、計測対象に適した加速度センサの選定、計測を行うための基礎知識を再認識する。また、Meggitt 社が開発した新技術マルチダンプタイプの加速度センサの動作原理を理解し、更なる適切な計測を行うための技術知識を構築する。

15:45-16:05 休憩

16:05-16:25 Back-to-back 加速度センサの校正におけるダミーマスの影響について
野里 英明(産総研 工学計測標準研究部門 強度振動標準研究グループ)
 加速度センサの校正では、レーザ干渉計を用いて、連続的な変位測定を行う。ISO 16063-11 では、back-to-back タイプの加速度センサに対して、鏡面をもつダミーマスの上端でレーザ計測することが推奨されているが、その上端と受感面が乖離していることから、高周波領域では加速度センサの感度に偏差が生じる。本研究では、ダミーマスが与える感度偏差について検証を行い、その感度偏差がDUT の校正結果へ与える影響について考察する。


16:25-16:55 APMP TCAUV およびIMEKO TC22 の会議報告
野里 英明(産総研 工学計測標準研究部門 強度振動標準研究グループ)
 APMP TCAUV は、アジア太平洋計量計画の音響超音波振動分科会であり、主にアジアの国家標準研究機関の代表者が現状・将来的な課題について意見交換を行う。一方、IMEKO TC22 は、国家標準研究機関の研究者が多数参加する学術会議である。これらの会議報告を行うことで、近年活発なアジア地域や欧米における国家標準研究機関の動向をお知らせする。


16:55-17:00 会の言葉
野里 英明(産総研 工学計測標準研究部門 強度振動標準研究グループ)


振動計測クラブ終了

17:00-19:00 技術交流会(途中退席可)
 お申込みの方に限り、振動計測クラブ会員間の親睦を深めるため、立食形式の技術交流会を行います。会費は当日会場にてお支払ください。
会場:同会場、会費:2,000 円、内容:軽食と飲み物付き


以上


2019年02月28日
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