国立研究開発法人産業技術総合研究所 計量標準総合センター(NMIJ/AIST)では、本年も振動計測クラブ会合を開催いたします。今回は産総研つくばセンターでの現地開催+オンラインのハイブリッド形式となります。現地ご来場の方は、ラボツアーにもご参加いただけます。
参加登録は、以下のMicrosoft Formsサイトからお願いいたします。
お申し込み(Microsoft Forms)
何かご不明点な点がございましたら、振動計測クラブ事務局(vibration.club.nmij-ml[アット]aist.go.jp)までお問い合わせください。
開催日時 2024年3月18日(月)13:30~17:00(開場13:15~)
開催場所 産業技術総合研究所 つくばセンター 共用講堂1階 多目的室(Microsoft Teamsによるオンライン同時開催)
参加費 無料
プログラム
13:30-13:40 開会のご挨拶
13:40-14:20 (40分) アーバンエアモビリティの騒音
御法川 学 様(法政大学理工学部教授)
14:20-14:50 (30分) 音波振動標準の世界的動向に関する報告および音波振動標準研究グループにおける研究開発状況について
野里 英明(産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 研究グループ長)
音波振動標準研究グループでは、所内外の機関と様々な連携活動を通じて研究開発に携わっています。これら研究開発の狙いや概要について発表すると共に、2023年10月に行われたCCAUVおよび2023年11月に行われたAPMP
TCAUV(アジア太平洋計量計画 音響超音波振動技術委員会)などで議論された音響振動標準の世界的動向についても報告します。
14:50-15:10 (20分) 休憩
15:10-15:35 (25分) インフラモニタリング用振動センサの信頼性評価技術の開発
下田 智文(産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 研究員)
近年普及しつつあるインフラ振動モニタリング技術に関連して、産業技術総合研究所が開発しているセンサ評価技術について紹介します。同分野で利用の多いデジタル出力型センサの校正や、微少振動計測特性の評価、実験室とは温湿度の異なる野外・実環境でのセンサ特性の評価などについて、それぞれの開発状況を報告します。
15:35-16:00 (25分) 超低周波音計測機器の評価技術開発の現状
平野 琴 (産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 研究員)
大規模自然災害や大気中核爆発実験のモニタリング技術を目的とした、超低周波音観測が活発化しています。観測に用いられる超低周波音用マイクや気圧計の校正技術開発について、世界的な研究活動の状況を紹介するとともに、産総研で開発中の評価装置について報告します。
16:00-17:00 (60分) 研究室見学(ラボツアー)
産総研の保有する振動標準・音響標準の校正室・実験室をご案内します。(現地参加の方のみ)
17:00 閉会
懇談会
閉会後に、共用講堂ホワイエにて、立食形式の懇談会(会費は当日頂戴いたします)を開催いたします。奮ってご参加ください。こちらも上記申し込みリンクより参加登録できます。
交通のご案内
つくばエクスプレスつくば駅から産総研連絡バス(無料マイクロバス)が便利です。会場(共用講堂)は連絡バス終点「中央第一前」より徒歩1~2分です。
詳しくは以下をご覧ください。
産総研‐交通アクセス:つくばセンター:つくば中央(aist.go.jp)
※お車でのご来訪を予定される方は事務局までご一報ください。
以 上
振動計測クラブ
クラブ長 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 研究グループ長 野里 英明
ニュース
第17回振動計測クラブ会合開催の概要
日 時: 2022年12月13日(火)13:30~16:00(開場13:15~)
場 所: オンラインWEB開催(Microsoft teams)
内 容
13:30-13:40 開会のご挨拶
野里 英明(産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 研究グループ長)
13:40-14:20 (40分) 振動騒音技術を軸とした「全体俯瞰・共創」の取り組み事例
山崎 徹 様(神奈川大学工学部教授,自動車技術会車外騒音部門委員会委員長,一般社団法人次世代音振基盤技術研究会「形で考えないNVH設計研究会」主査)
100年に一度の大変革期にある自動車業界では,次世代のクルマづくりが期待される.道路交通騒音環境問題は,事業主不在のためEBPM(Evidence-Based
Policy Making:EBPM)がより一層期待される.これらの期待に対し,クルマの全体性能や車や道路など,全体を俯瞰した対応が必須であり,その取り組みには共創が求められる.講演者が関わる「全体俯瞰・共創」の取り組みについて,これらを担う技術開発と共に紹介する.
14:20-14:50 (30分) 音波振動標準研究グループにおける今後の研究開発の紹介と音響振動標準のアジア圏動向に関する報告
野里 英明 (産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 研究グループ長)
音波振動標準研究グループでは、所内において環境調和ラボやインフララボなどの連携活動を通じて、さまざまな研究開発に携わっている。本発表では、これら研究開発の狙いや概要について報告する。また、2022年11月に行われたAPMP
TCAUV(アジア太平洋計量計画 音響超音波振動技術委員会)などで議論されている音響振動標準のアジア圏の動向についても報告する。
14:50-15:10 --休憩--
15:10-15:35 (25分) 高周波振動加速度標準の現状について
穀山 渉 (産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 主任研究員)
産業技術総合研究所において振動加速度標準として運用している一次校正装置およびそれを取り巻く研究活動の状況と今後の展望について紹介する。具体的には、20
kHzまでの高周波帯およびバックトゥバックセンサの校正を目指した新装置の開発の現状について報告する。
15:35-16:00 (25分) ドローンの騒音評価法の開発の現状
山田 桂輔 (産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 主任研究員)
利用拡大が進むドローンに関し、その騒音の評価法について紹介する。機体が放射する1秒当たりの音のエネルギーを表す「音響パワーレベル」による騒音評価の必要性と測定における課題を説明し、産総研における、ドローンの音響パワーレベル精密測定法の開発の現状について報告する。
16:00 閉会のご挨拶
野里 英明(産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 研究グループ長)
以 上
第16回振動計測クラブ会合開催の概要
開催日時 2022年2月16日(水)13:30~16:30(開場13:15~)
開催場所 オンラインWEB開催(Microsoft teams)
内 容
13:30-13:35 開会のご挨拶
野里 英明(産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 研究グループ長)
13:35-14:00 (25分) 音波振動標準研究グループの紹介とCCAUV.V-K4および振動標準の動向に関する報告
野里 英明(産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 研究グループ長)
2020年4月に発足した音波振動標準研究グループのミッションおよび概要について紹介する。副幹事国として参加した低衝撃国際基幹比較CCAUV.V-K4の結果報告を行う。
また、CCAUV(国際度量衡局 音響超音波振動諮問委員会)やAPMP TCAUV(アジア太平洋計量計画 音響超音波振動技術委員会)などで議論されている振動標準の世界的動向についても報告する。
14:00-14:40 (40分) 建築物の被災判定のための応答計測・損傷評価技術の動向
向井 智久様(建築研究所 構造研究グループ 主任研究員)
大きな地震が発生すると二次被害防止のために応急危険度判定が技術者によって実施されている。この判定結果が集計されるまでに数ヶ月要することもあり、これらの作業をより迅速に実施していくことが求められている。
そこで建物にセンサを設置して地震時にそれらのセンサで応答を計測し、その計測データを用いて被災判定を行う方法を検討しているため、それらの研究動向について紹介する。
14:40-15:05 (25分) 加速度センサのASNITE認定校正の立ち上げ
清水 祐夫 様(株式会社共和電業 品質・製品本部 標準器室 主幹)
弊社は2020年11月にNITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)から ISO 16063-17(遠心加速度による一次校正方法)で加速度センサの校正を行う校正事業者として国内で初めて認定を受けた。
今回、ASNITE認定校正立ち上げの背景やISO 16063-17の規格発行、遠心加速度校正の技術的妥当性を確認するための衝撃加速度校正と遠心加速度校正のラウンドロビンテスト、校正証明書の記載内容などについて紹介する。
15:05-15:20 --休憩--
15:20-15:50 (30分) 高周波振動加速度標準の現状とCCAUV.V-K5報告
穀山 渉(産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 主任研究員)
産業技術総合研究所において振動加速度標準として運用している一次校正装置およびそれを取り巻く研究活動の状況と今後の展望について紹介する。 2018年に参加した国際基幹比較
CCAUV.V-K5 の結果報告、20 kHzまでの高周波の一次校正に向けた取り組み、レーザ干渉計による精確な振動計測技術の研究、ヘテロダインレーザ干渉計の復調器としてのFPGA位相計の開発、仲介器についての話題、などを紹介する。
15:50-16:15 (25分) 音響標準の現状と近年の動向
高橋 弘宜(産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 主任研究員)
音響計測は騒音測定など様々な場面で行われている。音響計測の基本は音圧計測であり、音響パワーや音響インテンシティなど音圧以外の音響計測も音圧計測がベースとなっている。
現在、音圧の基準となる音圧レベル標準はコンデンサマイクロホンの感度で実現されており、当グループでは1 Hzから100 kHzまでのマイクロホン感度校正を実施している。本発表では、音響標準を紹介するとともに近年の動向を述べる。
16:15-16:30 (15分) 米国在外研究報告
穀山 渉(産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 主任研究員)
2019年から2020年まで行った米国長期在外研究について報告する。
閉会のご挨拶
野里 英明(産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 研究グループ長)
以 上