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環境調和型ディーゼルシステム連携研究体

先端SoC連携研究体

環境調和型ディーゼルシステム連携研究体


次世代モバイル用表示材料連携研究体


大型FPD連携研究体


研究紹介

環境調和型ディーゼルシステム共同研究センターを活用し、次世代の超クリーンな大型ディーゼルエンジン及び大型ディーゼル車の排出ガス性能の総合的評価など幅広い研究開発を行います。計測技術チームと対策・評価チームが専ら先進基盤技術研究を担当し、技術実証チームにおいて実用性評価技術研究を行います。


先進基盤技術研究の概要

先進基盤技術研究とは、ディーゼル排ガスの超クリーン化を達成するための各要素技術研究を意味しており、計測技術チームによるナノ粒子計測技術、微量有害物質計測技術、排ガス流量計測技術、また対策・評価技術チームによる後処理技術・評価、バイオマス燃料適用性評価、健康影響評価、ディーゼル車のPM処理技術に関わるLCAの研究などを実施します。

計測技術に関わる主な研究の内容

ここでの研究は、主にナノ粒子計測法の校正手法、高精度ナノ粒子計測手法、排ガス流量計測技術開発などを行います。ナノ粒子計測法の校正手法に関する研究では、現在既存の各種ナノ粒子計測器による粒径分布及び個数濃度測定値がどの程度精確なのかを評価することを目的としています。即ち、測定原理、機種、個体差による測定結果の食い違いが大きな問題として取り上げられているためです。そこで、ナノ粒子計測器の校正・試験技術の開発が望まれている訳です。本研究では、ナノ粒径域の標準粒子(球形、非球形、単分散、多分散など)を種々方法により発生させる粒子発生技術と、標準粒子の値付けを行う粒径分布決定技術と個数濃度値付け技術の研究を実施して行きます。因みに、粒子発生技術ではナノ粒径域の粒子を高濃度で安定して発生させる技術が最大の研究課題であり、また電気移動度分析の高精度粒径分布決定技術におけるトランスファー関数の幅を考慮した逆問題解法や個数濃度値付け技術における凝縮核式粒子計数器(CNC)の計数効率評価なども重要な研究課題となっています。



高精度ナノ粒子計測手法の研究では、ディーゼルナノ粒子特有の、半揮発成分の希釈過程における挙動解析や粒径依存の化学組成分析などが重要な研究課題となります。また、排ガス流量計測技術では、ディーゼル排ガスの流量計測を高精度で行うための超音波排ガス流量計の実用化研究を行います。



対策・評価技術研究の概要

本研究では、新しいコンセプトのディーゼル後処理装置の開発を目標として、例えば電気集塵方式によるナノ粒子の浄化技術や、新燃料の自動車適用化技術の研究の一つとして、バイオマスエタノール等に含まれるメタノールや有機酸等の不純物が排出ガスや部品に及ぼす影響を調べて適切な燃料品質の指針を得るための研究、あるいは自動車排出と健康影響の関係において、発症メカニズムの解明に適したヒト細胞の調査及びフローサイトメータなどを用いた実験法の導入によりヒトへの外挿が可能な評価法の確立を図る研究などを行います。


実用性評価技術研究の概要

本設備の最大の特長は、C/D室の温度を−30〜+40℃、湿度を40〜70%RHの範囲で環境条件を変えることができることである。各環境条件において車両総重量3.5〜25tの大型ディーゼル車両の実走行状態を室内で再現し、車両性能や排出ガス性能(NOx、PM排出量、燃費等)を測定することができる。


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