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環境調和型ディーゼルシステム連携研究体

先端SoC連携研究体

環境調和型ディーゼルシステム連携研究体


次世代モバイル用表示材料連携研究体


大型FPD連携研究体



設備概要

環境調和型ディーゼルシステム共同研究センターは、平成14年度の補正事業(事業規模約50億円)として財団法人日本自動車研究所敷地内に同年8月より建設が開始され、平成15年3月末に竣工を終えたものである。
本施設に導入されている主な設備としては、日本初となる超低濃度排出ガス対応の大型ディーゼル車試験設備(低濃度シャシダイナモメータシステム)及び大型ディーゼルエンジン試験設備(低濃度エンジンダイナモメータシステム)、環境雰囲気温度を−30〜+40℃まで変えて排出ガス性能を測定できる大型ディーゼル車試験設備(環境シャシダイナモメータシステム)がある。また、要素技術設備として排出ガス浄化性能を評価・検証するための触媒反応計測設備、ナノ粒子計測設備、微量有害物質分析設備、健康影響評価設備などが導入されている。

建物外観
建物外観

環境C/Dシステム設備

本設備の最大の特長は、C/D室の温度を−30〜+40℃、湿度を40〜70%RHの範囲で環境条件を変えることができることである。各環境条件において車両総重量3.5〜25tの大型ディーゼル車両の実走行状態を室内で再現し、車両性能や排出ガス性能(NOx、PM排出量、燃費等)を測定することができる。

概略校正図
概略校正図

環境C/Dシステム設備の主な仕様

本設備の最大の特長は、C/D室の温度を−30〜+40℃、湿度を40〜70%RHの範囲で環境条件を変えることができることである。各環境条件において車両総重量3.5〜25tの大型ディーゼル車両の実走行状態を室内で再現し、車両性能や排出ガス性能(NOx、PM排出量、燃費等)を測定することができる。

a環境C/D室空調設備 a温度−30〜40℃、湿度40〜70%
a大型シャシダイナモメータ a最大吸収容量 370kW
a最高走行速度 150km/h
a大型希釈トンネルシステム a1st、2ndトンネル切換方式(1st呼び径18B)
aCVC吸引流量 30〜90m3/min
a粒子捕集流量 50〜200L/min
a希釈空気精製装置 aTHC 0.1ppmC以下、NO, CO 0.1ppm以下
a排出ガス分析計 a希釈トンネル用 CO,CO2,CH4,THC,NOx
a直接排ガス用CO,CO2,CH4,THC,NOx,O2,EGRCO2
aデータ処理装置 a日本、米国、欧州の排ガス規定モード
aその他 a自動運転ロボット、マイクロトンネル
a排ガス流量計、記録計他

低濃度C/Dシステム設備

本設備の最大の特長は、C/D室の温度を−30〜+40℃、湿度を40〜70%RHの範囲で環境条件を変えることができることである。各環境条件において車両総重量3.5〜25tの大型ディーゼル車両の実走行状態を室内で再現し、車両性能や排出ガス性能(NOx、PM排出量、燃費等)を測定することができる。

空気精製装置(DAR)
空気精製装置(DAR)

希釈トンネル装置
希釈トンネル装置

低濃度C/Dシステム設備の主な仕様

本設備の最大の特長は、C/D室の温度を−30〜+40℃、湿度を40〜70%RHの範囲で環境条件を変えることができることである。各環境条件において車両総重量3.5〜25tの大型ディーゼル車両の実走行状態を室内で再現し、車両性能や排出ガス性能(NOx、PM排出量、燃費等)を測定することができる。

a大型シャシダイナモメータ a最大吸収容量 370kW
a最高走行速度 150km/h
a大型希釈トンネルシステム a1st、2ndトンネル切換方式(1st呼び径18B)
aCVC吸引流量 30〜90m3/min
a粒子捕集流量 50〜200L/min
a希釈空気精製装置 aTHC 0.1ppmC以下、NO, CO 0.1ppm以下
a排出ガス分析計 a希釈トンネル用 CO,CO2,CH4,THC,NOx
a直接排ガス用CO,CO2,CH4,THC,NOx,O2,EGRCO2
aデータ処理装置 a日本、米国、欧州の排ガス規定モード
aその他 a自動運転ロボット、マイクロトンネル
a排ガス流量計、記録計他

要素技術設備

上記大型試験設備を利用する実用性評価技術研究を支える先進基盤技術研究に関係して、本施設にはまた幾つかの要素技術設備が導入されている。すなわち、ナノ粒子計測設備、微量有害物質分析設備及び健康影響評価設備などである。

ナノ粒子計測設備:排出ガス中の粒子数濃度や粒径分布及び粒子表面積など粒子特性を計測するための設備として、SMPS、ナノメット、Soot,SOF,Sulfate分離測定(MEXA-1370PM)などが導入されている。

SMPS
SMPS

微量有害物質分析設備:排出ガス中のホルムアルデヒド等の有害物質を採取、分析、測定する設備で、ハイボリュームサンプラで採取した試料を、共鳴多光子イオン化法により微量有害物質を選択後、飛行時間型質量分析計(TOF−MS)で定量する装置などで構成される。

装置外観
装置外観

健康影響評価設備:培養細胞方式を用いて、排出ガス中の粒子成分等が健康(発がん性や細胞への影響)に及ぼす影響を評価する設備で、フローサイトメータ、インキュベータ、オートクレーブなどの装置から構成される。

構成装置外観
構成装置外観

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