公開ソフトウエア
開発したソフトウエアのうち、公開しており共同研究や技術コンサルティングが可能なソフトウエアをご紹介します。
- EMPeaks
- MphImplicit
- Phase-Fieldモデルに基づく気液二相流解法による並列計算プログラム 2.1
- 有限要素法による圧縮性流体解析プログラム
- 反応性流体シミュレータ
- Molecular Assembly structure Learning package for Identifying Order parameters (MALIO)
- Vorotis
- EMPeaks
開発者:松村太郎次郎
概要等:EMアルゴリズムなどのデータ駆動型手法を用いることで高効率スペクトル解析を可能にするソフトウェア。材料データを効率的かつ高速に有効利用することで、これまで熟練者の手作業によって行われてきた煩雑なスペクトル解析作業の自動化を実現します。このソフトウェアは 「AIST Materials Gate データプラットフォーム(DPF)」にも実装されており、お使いいただけます。DPFの使い方はデータ駆動コンソーシアムまでお問い合わせをお願いします。
- MphImplicit
開発者:近藤雅裕
ライセンス:GPLv3
概要等:物質の動きと計算点の動きを一致させた粒子法という計算手法の1つであるMPH法のプログラム。様々な材料の、自由表面・大変形問題に適用可能です。詳細はこちら(pdf, 625KB)をご参照ください。
- Phase-Fieldモデルに基づく気液二相流解法による並列計算プログラム 2.1
開発者:松本純一
概要等:1000コア以上の並列計算に対応し、かつ計算速度および記憶容量の並列性能を向上させたまま一億自由度以上といった超大規模並列計算および並列計算性能評価が可能な、Phase-Fieldモデルに基づく気液二相流解法による数値解析プログラム。
- 有限要素法による圧縮性流体解析プログラム
開発者:松本純一
概要等:有限要素法を用いた圧縮性粘性流体方程式におけるプログラム。分散メモリ型並列に対応し、非構造格子(四面体要素)で任意形状を分割した3次元圧縮性流体解析が可能です。
- 反応性流体シミュレータ
開発者:松本純一
概要等:既開発の圧縮性粘性流体方程式における有限要素法を用いた並列シミュレータに、反応機構を新規追加し、多孔質(ミクロ)構造を考慮したマルチスケール機能を追加したシミュレータ。
- Molecular Assembly structure Learning package for Identifying Order parameters (MALIO) (ver.1.0)
開発者:高橋和義
概要等:材料構造の微細な違いを区別するパラメータ(=秩序変数)を提案するために分子集合構造を学習するパッケージ。これまで秩序変数は卓越した研究者らの洞察に基づいて多数発見・開発されてきましたが、MALIOにはそれらを改良・規格化したテンプレート関数が実装されています。ユーザが区別したい構造をMALIOに入力すると、構造データとテンプレート関数から無数の秩序変数候補が計算されます。MALIOはこの候補の中から、最も構造の区別に適したごく少数の秩序変数を自動的に提案します。現時点で、液体構造や結晶多型の分類、包摂化合物や結晶性高分子の構造の特徴付け、ソフトマター相転移現象の解明など、様々な適用例があります。詳細は論文[1-3]やソフトウェア公開ページなどをご覧ください。
[1] K. Z. Takahashi, Phys. Chem. Chem. Phys. 25, 658-672 (2023).
[2] K. Z. Takahashi et al., Nat. Commun. 12, 5278 (2021). (産総研プレス発表)
[3] J. Fukuda and K. Z. Takahashi, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 121, e2412476121 (2024). (産総研プレス発表) - Vorotis
開発者:西尾憲吾
ライセンス:MIT
概要等:多面体コードとボロノイ分割を組み合わせて液体やガラスなどの局所原子配列を分類するためのソフトウェア。詳しい説明はComput. Phys. Commun. 278 (2022) 108418 と Comput. Phys. Commun. 286 (2023) 108659をご覧ください。