IoTデバイス実証プロジェクトについて
産総研九州センターのIoTデバイス実証プロジェクト(IDELA)は、ミニマルファブ装置群及び各種市販装置群からなる半導体パッケージング試作ラインを整備して半導体パッケージの短TAT開発・試作の実現を目指しています。フォトリソプロセスを使用した再配線(RDL)形成技術を核に、RDL-FirstおよびRDL-Last工法によるファンアウトウエハーレベルパッケージ(FO-WLP)や関連するプロセス開発・試作等が可能です。 また、関連する試作機能を有する九州内外の企業や大学・公的支援機関と連携して「九州IOTデバイス試作ネットワーク」を構築し、産総研の研究者を含む試作ユーザーに多様な 市場ニーズに対応できる半導体パッケージの開発・試作環境の提供に取り組んでいます。
ミニマルファブについて
ミニマルファブとは、直径0.5インチのウェハを利用し、クリーンルーム、露光用マスクを必要とせず、1個からデバイス作製を可能とする半導体製造システムです。資源消費を抑え、半導体の変種変量生産の実現を目指しています。
ミニマルファブ関連機関について
ファブシステム研究会
ファブシステム研究会は、企業約25社、4大学、1特許事務所、1公的機関と産総研で2010年1月に設立されたコンソーシアムです。
現在は、95社、8大学、3特許事務所、5公的機関で構成されています。
本研究会は、21世紀のあるべきファブシステムを創造するための諸活動を行うことを目的としています。特に、本研究会の前身である旧ファブシステム研究会(産総研が企業群と組織した研究会)が創造した、今後のファブシステムの一つの理想である、最小単位での製造を行うミニマルファブモデルを具現化することを主たる活動目的と定めています。
→ファブシステム研究会公式HPを参照(外部ページが開きます)
(一社)ミニマルファブ推進機構
一般社団法人 ミニマルファブ推進機構 MINIMAL(Minimal Fab Promoting Organization)は、 半導体、MEMSなどマイクロデバイスの多品種少量生産を可能とする革新的な産業システム(ミニマルファブ)の発展と普及を支援する世界唯一の団体です。
各種装置メーカー、材料、部品、デバイスユーザなど多様な業種が連携し、研究開発やイノベーションを推進するプラットホームとして貢献することをめざしています。
これまで「ミニマルファブ構想」の推進母体となった産総研コンソーシアム・ファブシステム研究会会員と、国家プロジェクト(平成24年~平成26年)として技術開発を担ったミニマルファブ技術研究組合が当初の目標を達成したことにより平成29年3月に解散し当機構に統合され業界を挙げて、「ミニマルファブ」普及のための諸活動に取り組んでいます。
→(一社)ミニマルファブ推進機構公式HPを参照(外部ページが開きます)
ミニマル3DICファブ開発研究会
ミニマル3DICファブ開発研究会はミニマルファブをベースにした三次元実装(3DIC)を可能にする生産システムの実用化を目指し、2011年3月から活動しています。
本研究会は企業、大学、公的機関を中心とした45機関から構成されており、戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン)等の公的資金なども活用して3DIC化プロセス装置及びBGAパッケージング装置群を開発しています。
また、毎月開催しているコア開発会議では各装置等の開発状況や課題の共有、解決策の検討、関連する話題や情報の提供、今後の方針等の議論を活発に行っています。
→ミニマル3DICファブ開発研究会への参画機関(JPG 108kb)
→ミニマル3DICファブ開発研究会 2018年度活動報告(PDF 1,465KB)