設備・装置紹介
◼︎ 反射スペクトル測定装置
反射スペクトルからは、ターゲットに含まれる金属イオン種や分子種の組み合わせに基づき鉱物種を判別することができます。当グループは、岩石鉱物試料の紫外・可視・赤外反射スペクトルを取得できる様々な測定装置を所有しています。
これらを使って室内・野外等で種々の岩石鉱物試料の反射スペクトルを取得することにより、衛星データ解釈に役立つスペクトルリファレンスとしての利活用を目指しています。
- 紫外可視近赤外分光光度計(日本分光 V-670)
- ハンディ型FTIR(Agilent 4300 ハンドヘルドFTIR)
- ポータブル分光光度計(ASD FieldSpecシリーズ)
- ドローン搭載ハイパースペクトルカメラ(PikaL)
- 高分解能マルチバンドASTER対応赤外線放射計(CIMEL社 Model CE312-N2)
試料を装置内にセットして、紫外〜近赤外域(350 − 2400 nm)の反射率を測定します。積分球型で光量を効率よく稼ぐことができるため、粉末状の試料や反射率が低い試料等も精度良く測定できます。
試料に接触させて、近赤外〜中間赤外域(4500 − 650 cm-1;1.6 − 14ミクロン)の反射率を測定します。本体は持ち運び可能であり、野外での現地測定も可能です。
試料にプローブを向けて(非接触)、可視〜近赤外域(350 − 2500 nm)の反射率を測定します。本体は持ち運び可能であり、野外での現地測定も可能です。アタッチメントを利用し、水中のターゲットについても測定が可能です(予定)。
ドローン搭載し、走査しながらラインスキャンすることで2次元のハイパースペクトル画像(400 − 1000 nm)を取得します。回転機構付きの三脚に搭載することで、露頭など現地据え置きでの撮影にも使えます。
ASTER TIRと同じバンドを持つ赤外線放射計です。本体は持ち運び可能であり、野外での測定が可能です。ASTER TIRとバンド特性が同じであることから、ASTERとの同期観測による校正データとして活用されます。