応用超電導コンソーシアム
超電導技術による社会イノベーションの加速
概要
超電導現象は、低温に冷却すると電気抵抗が消失する物理現象です。この技術を社会に適用できれば、人類が直面する様々な地球規模の課題に対し、有効な解決手段を提供できると期待されています。1986年に発見された酸化物系高温超電導材料は、超電導現象の発現に液体ヘリウムによる極低温度の冷却を必要としないため、超電導技術を広く普及できる新素材として大きな期待が寄せられているところです。
さらに、近年、地球規模の課題が大きく変化し、地球環境問題、特に地球温暖化とその抑制に向けた具体的対応は人類共通の課題となっています。超電導技術は究極の省エネルギー技術であり、例えば、国境を越えた再生可能エネルギー送電網の形成などで、超電導技術の適用等が期待されています。加えて、超高感度磁気センサー、量子コンピューター等への超電導エレクトロニクスデバイス技術の適用は、資源戦略、革新的医療、人工知能(AI)等の最先端研究開発において大きな期待が寄せられています。
一方、超電導技術によるイノベーションを社会にいち早く普及させるには、材料開発、冷却技術から応用システム開発に至る川上から川下に関係する産業界と大学や公的研究機関が幅広く参加するオープンイノベーションの推進と、次代を担う人材育成が必要です。「応用超電導コンソーシアム(AISupercoN)」では、会員間相互の情報共有と対話の場(機会)を提供し、オープンイノベーションの加速と、次代を担う産業人材の育成を目指します。
応用超電導コンソーシアム会則(令和6年6月21日)
ニュース/イベント
・2024年第3回セミナーを開催します
「超伝導量子コンピュータの概要と量子産業化に向けた取り組みについて」講師:産業技術総合研究所 石川豊史 企画主幹
日時:2024年11月22日 15:00~16:30
方式:オンライン(Microsoft Teams)
・2024年第4回(オープン)セミナーを開催します
「コンパクトフュージョンの現状と将来展望」(低温工学・超電導学会 冷凍部会と共催) 日時:2025年1月22日 13:30~17:15
会場:AP東京八重洲 会議室L+M
東京都中央区京橋1-10-7 KPP八重洲ビル11階 (JR東京駅八重洲中央口徒歩6分)
オンライン配信も予定
プログラム:
13:30~13:35 | 開会の挨拶 | 冷凍部会長 |
13:35~14:35 | 核融合スタートアップの最新動向と京都フュージョニアリングの戦略 | 中原大輔(京都フュージョニアリング) |
14:35~15:35 | 核融合炉用HTSマグネット・導体開発の国内外の情勢 | 柳長門(核融合科学研究所) |
15:35~15:50 | 休憩 | |
15:50~16:40 | 小型核融合炉と水素を融合したカーボンニュートラルオフグリッド型社会 | 平野直樹(核融合科学研究所) |
16:40~17:10 | 討論:コンパクトフュージョンへの期待と課題 | |
17:10~17:15 | 閉会の挨拶 | 応用超電導コンソーシアム会長 |
・2024年度開催済みセミナー
第1回(7月26日)「ゼロエミッション・高速輸送を実現する超電導リニア技術の現状と将来展望」第2回(9月27日)「高温超伝導物質の基礎研究動向:発見の今昔と最新の展開」
超電導スクール(10月10日~11日) 詳細はこちら
会員一覧(2024年6月1日現在)
I会員 | 産業技術総合研究所 |
I会員 | 住友電気工業株式会社 |
I会員 | 株式会社鈴木商館 |
I会員 | 中国電力株式会社 |
I会員 | イムラ・ジャパン株式会社 |
I会員 | 株式会社フジクラ |
I会員 | 古河電気工業株式会社 |
I会員 | 住友重機械工業株式会社 |
A会員 | 東京大学 |
A会員 | 京都大学 |
A会員 | 東北大学 |
A会員 | 九州大学 |
A会員 | 物質・材料研究機構 |
A会員 | 高エネルギー加速器研究機構 |
※I会員:産業界の法人及び産総研、 A会員:大学又は公的研究機関
入会・お問い合わせ
M-AISupercoN-ml@aist.go.jp
@を小文字にしてください。