本大字誌の作成については、彼岸花のご縁で編集者が細谷地区の大橋さん、田中さんを始めとした皆様と出会ったことがスタートでした。
話に聞くだけでなく、現地を訪れ、震災後の変わりゆく細谷を見て、この地を今後訪れる多くの人が、地域の歴史を知る必要性があるのではないかと考えました。
田中さん、大橋さんにもご賛同を頂き、多くの方からお話を聞かせて頂きました。
また、羽山神社の例大祭やかしわ餅作りなど地域の文化もご一緒させて頂く機会を得ました。
関係者の皆様に、まず改めて感謝申し上げます。
>本大字誌は、細谷住民の方から伺った記憶を中心に編集しました。
記憶というものは、主観的で、ましてや遠い過去のことであれば、必ずしも正確とは言えません。
協力頂いた皆様の年齢や性別の偏りもあります。
けれども、この大字誌では、客観的に正しい事実よりも、地域の営みや風景が、実感のこもった個人的なお話から伝わることをめざしました。
より分かりやすく伝えるために、まず、記憶の背景である「基本情報」を、次に、「細谷の記憶」を掲載しています。
細谷住民の皆様の思い出話の発端にしていただき、また、双葉町の復興、今後の地域振興に関わる方の参考になることを祈念します。
本大字誌に関連するインタビュー、編集、印刷、製本は産業技術総合研究所 領域融合ラボE-code予算および
(独)環境再生保全機構の環境総合推進費(JPMEERF22S20930)により実施しました。双葉町役場、環境省にもご協力を頂きました。記して感謝申し上げます。