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グループの研究内容

  1. 地圏流体・鉱物化学の研究
  2. 粘土鉱物に関わる地球化学的・鉱物学的・材料科学的研究
  3. 燃料資源に関わる地質学的・地化学的調査研究
  4. 地圏や土壌汚染等評価・措置に関する各種試験法の標準化
  5. 持続可能な地圏環境汚染の評価・修復に関する研究

1) 地圏流体・鉱物化学の研究

 地圏流体(熱水、ガス等)、岩石、鉱物等について、地化学的・地質学的・鉱物学的手法により明らかにする研究を進めます。さらに、地圏資源・環境に関する新規研究課題の探索、新しい地化学的技術の開発等、萌芽的・共通基盤的研究を行います。

2) 粘土鉱物に関わる地球化学的・鉱物学的・材料科学的研究

鉱物の中でも特に粘土鉱物に着目し研究を行っています。粘土鉱物にはモンモリロナイトやカオリナイトなどの層状ケイ酸塩鉱物と、アロフェンなどのナノ粒子があります。天然の粘土鉱物の解析、粘土鉱物と水との反応実験、粘土鉱物の合成実験などを行い、地球表層の物質循環の解明、および天然粘土資源の評価・利用に関する諸問題の解決などを目指します。また、ゼオライトや高性能吸着材として開発した“ハスクレイ”といった機能性鉱物資源・材料について、資源利用或いは工業的生産にかかわる研究開発を行い、さらに製品化に資する研究を実施します。

3) 燃料資源に関わる地質学的・地化学的調査研究

将来にわたる資源の安定供給に資するために、関東平野の水溶性天然ガス資源の賦存状況に関わる正確な地質学的・地化学的情報を把握します。また、それ以外のガスハイドレート、水溶性天然ガス等の天然ガス、石油等の燃料資源に関わる地質学的調査、地化学的実験・分析に基づく研究を進め、それらの成因および形成過程解明、資源評価、賦存状況の把握等を行います。

4) 地圏や土壌汚染等評価・措置に関する各種試験法の標準化

粘土資源『ベントナイト』のメチレンブルーを用いた性能評価法、さらに産総研の第5期中長期目標として掲げられている標準化活動の一層の強化における「土壌汚染等評価・措置に関する各種試験法の標準化」としてISO化された上向流カラム通水試験のJIS化、さらに吸着層工法に使用する材料等の試験方法の標準化を進めていきます。

5) 持続可能な地圏環境汚染の評価・修復に関する研究

休廃止鉱山、土壌汚染、福島第一原子力発電所の事故による環境汚染等の環境リスク評価や試験法の開発、環境回復活動、環境動態評価、コミュニケーション、持続可能性(環境・社会・経済)に関する研究を実施します。領域融合プロジェクト:AIST-Env-Labを進めるとともに、「環境保全と開発・利用の調和を実現する環境評価・修復・管理技術の開発」のプロジェクトに参画します。



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