新型コロナウイルス感染リスク計測評価研究ラボ 新型コロナウイルス感染リスク計測評価研究ラボ

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―調査のお知らせ―

2024年度Jリーグスタジアムにおけるポストコロナを見据えた安全・快適・楽しい空間創出に向けた環境調査について

掲載日:2024/4/26
更新日:2024/5/31 6/1の調査を追加しました

これまで、産業技術総合研究所(以下「産総研」という。)は、政府、公益社団法人日本プロサッカーリーグ(以下「Jリーグ」という。)やJクラブと連携し、FUJIFILM SUPER CUP 2022やJリーグ公式試合等において、スタジアムにおける観客・選手やスタッフの感染予防のため、観戦時の観客のマスク着用の有無や応援方法、スタジアム内の歓声などを評価する調査を進めてきました。

また、令和5年1月27日、政府による「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」の改定に伴い、スタジアムの収容制限および声出し応援エリアの限定を撤廃した運営が可能となりました。Jリーグが主催する「FUJIFILM SUPER CUP 2023」は、スタジアム来場可能上限の100パーセントで全席声出し応援可能*として開催されました。

このような背景を受け、新型コロナウイルス感染リスク計測評価研究ラボ**では、ポストコロナを見据え、スタジアムでの活動をより楽しく、かつ安全快適に過ごせるように、安全・快適・楽しい空間創出に向けた環境調査として、スタジアム内の歓声の種類や観客の応援方法、帰宅時の混雑状況の把握を目的とした人流調査を実施いたします。また、ポストコロナにおける観客の行動変容や密の程度を評価するために、観客のマスク着用率やCO2濃度計測器を活用した調査も継続して実施いたします。

*1月27日に政府により、新型コロナウイルス感染症に関する事務連絡「基本的対処方針に基づく、イベントの開催制限、施設の使用制限等に係る留意事項等について」が改定されたことに伴い実施可能となりました。

**新型コロナウイルス感染リスク計測評価研究ラボ
2021年12月20日に設立された産総研の融合研究ラボ。5つの研究領域を横断的に融合した研究ラボで新型コロナウイルス感染リスクを総合的に計測・評価する研究を推進。

調査概要
調査機材 調査内容
レーザーレーダー 帰宅タイミングや混雑具合を計測
マイクロホンアレイ 声出し応援頻度を計測
ハンディカメラ 離席のタイミングや観戦行動・マスク着用率の計測
CO2濃度計 換気状況の把握

観客席を撮影するカメラ画像は、個人が特定できない程度の解像度で取得し、個人の特定はいたしません。また、音響センサは、個々の音声ではなく喧騒の計測のために用い、個々の人の声についての音声認識や会話記録は行いません。なお、得られた画像や音声などの情報は、本研究用途以外に使用することはありません。調査についてご不明点がありましたら、下の問い合わせ先にご連絡ください。

調査実施日と実施会場(試合会場は随時追加します。)
試合 日程 会場 カード ハンディ
カメラ
レーザー
レーダー
マイクロホン
アレイ
CO2
測定
Jリーグ 2024/5/3 県立カシマサッカースタジアム 鹿島 vs 湘南 *実施 *実施
Jリーグ 2024/5/12 県立カシマサッカースタジアム 鹿島 vs 東京V *実施 *実施
Jリーグ 2024/5/19 県立カシマサッカースタジアム 鹿島 vs 神戸 *実施 *実施
Jリーグ 2024/6/1 国立競技場 鹿島 vs 横浜FM *実施 *実施

*産総研と鹿島アントラーズの包括連携協定のもと実施
https://www.aist.go.jp/aist_j/news/pr20170729.html

成果の発表方法

本調査を元とした研究成果はホームページなどにて一般の方にも分かりやすく報告します。得られた知見はJリーグやクラブおよび自治体などと共有して今後の大会運営に生かしていきます。また、詳細な研究成果については論文などで学術的な発表を行う可能性があります。

お問い合わせ先

新型コロナウイルス感染リスク計測評価研究ラボ 事務局
Eメール:M-COVIDLab-Sec-ml*aist.go.jp(*を@に変更して使用してください。)