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―研究成果―
スポーツイベントの声出し応援に関する新型コロナウイルスの感染リスク評価
その2(速報版) -声出し応援段階的導入試合の調査結果-
掲載日:2022/6/21
概要
国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下「産総研」という)新型コロナウイルス感染リスク計測評価研究ラボ(ラボ長:保高徹生、以下「研究ラボ」という)の保高 徹生 ラボ長、大西 正輝 副ラボ長、坂東 宜昭 ラボ員、内藤 航 副ラボ長は、研究チームMARCOや公益社団法人日本プロサッカーリーグ(以下「Jリーグ」という)らと連携し、スポーツイベントの声出し応援に関する新型コロナウイルスの感染リスク評価を実施してきた。
産総研 主な研究成果「スポーツイベントの声出し応援に関する新型コロナウイルスの感染リスク評価 -その1 声出し応援段階的導入試合の事前評価-」
今回、Jリーグ、6月11日、12日に開催された「Jリーグの声出し応援段階的導入試合」において、カメラ撮影・AIによる画像認識によるマスク着用率の評価等の感染予防対策の実施状況に関する調査を実施したので速報的に報告する。
調査結果の概要を表1に、声出し応援エリアのリアルタイムマスク着用率を図1に示す。また、詳細な調査結果はこちらを参照されたい。
表1 調査結果概要
図1 声出し応援エリアのリアルタイムマスク着用率
本成果は、Jリーグに情報提供され、第57回NPB・Jリーグ 新型コロナウイルス対策連絡会議にて報告された。今回得られた結果は、スタジアムなどの大規模集客イベントなどで実施されている感染予防対策の効果の評価、対策の指針作りなど新型コロナウイルス感染リスク評価や対策の評価への貢献が期待される。
お問い合わせ先
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
新型コロナウイルス感染リスク計測評価研究ラボ ラボ長
地圏資源環境研究部門 地圏化学研究グループ 研究グループ長
保高 徹生 E-mail:t.yasutaka*aist.go.jp(*を@に変更して使用してください。)
新型コロナウイルス感染リスク計測評価研究ラボ 副ラボ長
人工知能研究センター 社会知能研究チーム 研究チーム長
大西 正輝 E-mail:onishi-masaki*aist.go.jp(*を@に変更して使用してください。)
新型コロナウイルス感染リスク計測評価研究ラボ 副ラボ長
安全科学研究部門 リスク評価戦略グループ 研究グループ長
内藤 航 E-mail:w-naito*aist.go.jp(*を@に変更して使用してください。)
用語の説明
◆研究チームMARCO
MARCO(MAss gathering Risk COntrol and COmmunication)代表者:東京大学医科学研究所 井元清哉教授)は、大規模集会におけるリスク制御とコミュニケーションを目的に組織された有志研究チーム。医学、工学、環境学、数学、統計学、バイオインフォマティクス、ハイパフォーマンスコンピューティングなど多様な専門分野の研究者が集まり、課題を解決するための学術研究と社会実装を展開している。国公立大学、私立大学、国立研究開発法人、民間企業、病院など10を超える機関から20名以上が参加し、社会に向けた提言を数多く行っている。[参照元へ戻る]