Theme個別研究課題

超音波による非破壊評価技術の開発

  • レーザ超音波法の原理
  • DED肉盛の非破壊・非接触検査の様子
研究のキーワード

超音波, レーザー超音波

研究の目的

複雑な加工現象の解明を目指し、非破壊で測定可能な超音波評価技術を積層造形に応用。特にレーザー粉末床溶融結合法における造形物へのレーザー超音波による非破壊検査技術の開発を進める。

研究の成果

レーザー超音波法は、パルスレーザーによって発生させた超音波を、レーザードップラー振動計で検出する手法である(画像1)。この方法では、非破壊・非接触で超音波の励起および検出が可能である。

超音波検査法の利点は、物体の表面下に存在する目に見えない欠陥を検出できる点にある。レーザー超音波法はさらに非接触での検査が可能であるため、複雑な形状の造形物や高温環境下での検査にも対応できる。

本研究では、このレーザー超音波法をDED(指向性エネルギー堆積法)で作成した肉盛の検査に適用し(画像2)、開口幅1µm未満の自然発生き裂の検出に成功した。