細胞分子工学研究部門紹介
研究概要
細胞分子工学研究部門について
細胞分子工学研究部門(CMB)のミッションは、健康長寿社会の実現に向けた最先端技術を社会に提供することです。私たち細胞分子工学研究部門では、DNAからRNA発現、糖鎖修飾情報を含むオミクス解析、再生医療に資する幹細胞操作、生体模倣システム、天然由来化合物の効率的合成、食に基づく細胞・個体の機能維持、新奇マテリアルによる細胞操作及びバイオIT/DXによる細胞・分子の動態解析などについて研究開発をしています。

細胞は、全ての生物体を構成する最小単位であり、私達ヒトが健康で幸福な生活を送るための基礎となる構成要素でもあります。この細胞の中には多数の分子による未知の仕組みが数多く備わり、複雑な生命現象を担っています。
私たちは、細胞そのものとその内外の分子的機序を解明することで、細胞を理解し制御する技術基盤を確立します。これにより、医療・創薬からヘルスケア領域まで、健康長寿社会の実現に向けた最先端の技術を社会へ提供することを目指しています。特に、これまでに顕著な実績を創出してきた独自技術を発展させながら、現代社会において期待されている再生医療や個別化医療、細胞利用産業やヘルスケア産業の発展に貢献する技術開発を推進します。
また、アジアの国々を中心として国際研究ネットワークの構築や国際的な活躍を目指した人材育成にも注力します。インドの科学技術省傘下のインドバイオテクノロジー庁(DBT)との10年以上にわたる人材交流や共同研究を始め、近年はアユールベーダ省との連携も開始しました。また、タイ内閣科学技術省傘下のタイ科学技術研究所(TISTR)とも共同研究を展開してきました。今後も世界を見据えたグローバルな視点で、社会の大きなニーズに答える技術の創出に挑戦して参ります。現在推進している主な研究開発は以下になりますが、詳細は各グループの研究開発内容をご覧ください。
主要な開発技術
- 核酸やタンパク質、糖鎖修飾等の各種生体オミクス情報の高度解析技術
- がんなどに対する疾患マーカーの同定とその早期検出技術
- 再生医療に重要な幹細胞操作や品質管理技術、それを応用した創薬支援デバイス作成技術
- 新たな創薬モダリティと期待される天然化合物の探索と新規生産技術、機能性食品や機能性成分探索と評価技術
- 細胞や臓器を操るバイオマテリアル開発
- 個別化医療や創薬支援につながる大容量バイオデータベースとその利活用
組織図・メンバー
組織・メンバー図はこちらをご覧ください。
研究部門長あいさつ
研究部門長あいさつはこちらをご覧ください
連絡先
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 細胞分子工学研究部門
〒305-8566 茨城県つくば市東1-1-1 中央事業所6群
Eメール:M-cmb5-info-ml*aist.go.jp(*を@に変更して送信ください)