ザクセンのアウグスト王に白磁の開発を命じられた錬金術師ヨハン・フリードリッヒ・ベドガーは、苦難の末、1708年にヨーロッパで初となる磁器の製造に成功した。同10年、ドレスデンに設立されたのが現在の国立マイセン製陶所である。このような背景からマイセンは特別な磁器として根強い人気がある。当所では、マイセンをはじめ、国立ベルリン製陶所、ローゼンタールなどの製品を収蔵している。1931年に建築家武田五一に依頼しドイツで購入したファイアンスが60数点現存するが、これらは白雲陶器の開発へとつながった。ちなみに、陶磁器試験所の研究成果を製造・製作にまで応用する組織形態は、ベルリン製陶所をモデルにしている。 |
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