国内陶磁器の収集は主に陶磁器試験場時代に行われたと思われるが、その時期と入手経路は不明である。尾形乾山作と伝えられる茶碗、仁阿弥道八の三つ足付き瓢箪形浅鉢は評価が高い。奥田頴川の赤絵蝶形向付、古九谷の皿、紀州お庭焼きの皿、その他古九谷焼、京焼き、柿右衛門、色鍋島、伊万里、古瀬戸、信楽など、17世紀から19世紀にかけて国内各地で制作された作品も参考品として収集された。また、太平洋戦争により中断していた陶磁器の輸出が再開されると、アメリカ市場を中心に輸出が急増する。この時代の輸出品の一部であるオーブンウエア、ノベルティと称される動物や人形類なども、デザイン資料として収集された。 |
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