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技術情報


   材料設計プラットフォーム(MDPF)
   データプラットフォーム(DPF)
   超々プロジェクト概要

材料設計プラットフォーム(MDPF)

「材料設計プラットフォーム」は、AIST Materials Gate データプラットフォーム(DPF)を中核として、計算シミュレータ、プロセス装置群、計測装置群から「オンデマンドデータ」を取り込み、さらにAIの支援を得て、最短時間で最適なソリューションを得られるためのシステムとなっています。

【オンデマンドデータ創出の特徴】
  〇 計算シミュレータ
    ・ミクロからマクロまで扱うマルチスケールシミュレーション
    ・材料の構造・機能予測をするための10種類のシミュレータ
  〇 プロセス装置
    ・ナノ粒子分散ポリマー、混練・発泡、ナノカーボン、触媒に対応
    ・各種計測機器群とも連結
  〇 計測機器
    ・マルチスケール解析、in-situ計測、構造・機能相関に対応する
     先端計測機器

MDPFについての詳細情報はこちら

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AIST Materials Gate データプラットフォーム(DPF)

「AIST Materials Gate データプラットフォーム(DPF)」は、大量のデータを蓄積する「データリポジトリ」、データのセキュリティを確保する「データ管理基盤」、データの解析を行う「解析ツール群」からなるシステムです。

【DPFの特徴】
   ・DPFを利用し易くするために、材料・目的別に分けて整備
   ・データに対するセキュリティを最重要視
   ・解析ツールによるデータ可視化と有用情報の抽出

【解析ツール群の特徴】
   ・学習用データから特徴量を抽出
   ・未知の材料に対する予測モデルの構築
   ・予測モデルを用いた逆予測
   ・構築した予測モデルを別の機能予測に転用(転移学習)

DPFについての詳細情報はこちら

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超超プロジェクト概要

 我が国の機能性材料の開発・製造を担う部素材産業は、機能性化学分野を中心に高いシェアを確保しており、部材・素材においても我が国が中核的な地位を占めている状況にあります。今後も世界トップを走り続けていかねばなりません。
 しかし、従来の機能性材料開発は、蓄積してきた多くの材料の実験・評価データを踏まえて、「経験と勘」に基づく仮説を立て、それを実験によって検証しながら、時間をかけて進められてきました。
 NEDO「 超先端材料超高速開発基盤技術プロジェクト」(2016-2021 年度)では、このような状況を打破すべく、「経験と勘」による非効率な開発プロセスを刷新し、高度な計算科学、高速試作・革新プロセス技術及び先端ナノ計測評価技術を駆使して、革新的な材料開発の基盤技術を構築するべく開発を進めてまいりました。

    超々プロジェクト概要説明資料     Overview of the project(English)
    最終成果報告会(2022/1/18-19)の資料はこちら

材料開発の革新に向けた国内外の状況
内閣府: 「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」の「革新的構造材料」(2014年~)では、「マテリアルズインテグレーション」領域で材料開発期間を一桁短縮する取り組みが行われている。
科学技術振興機構: 「イノベーションハブ構築支援事業」の「情報統合型物質・材料開発イニシアティブ(MI2I)」(2015-2019年度)において、膨大なデータ蓄積と最先端情報科学を駆使した解析を組み合わせた開発基盤の構築が図られている。
米国: 2011年のマテリアルズ・ゲノム・イニシアチブ(MGI)により、最先端素材の開発から市場導入までの時間半減を目標に掲げ、デジタルデータ活用による素材開発基盤の高度化を推進している。
欧州: 「Horizon 2020」では「Novel Materials Discovery(NoMaD)」プロジェクトが推進され、第一原理計算による材料データ収集と、データベースとビッグデータ分析ツールの開発を推進している。
韓国: 「第3次科学技術基本計画(2013年)」で、材料技術を重点国家戦略技術に位置付け、ナノテク・材料分野の研究を推進し、「素材・部材」を含む課題を「未来産業エンジン」として支援している。
中国: 「国家中長期科学技術発展計画(2006-2015年)」で重点分野として「素材(新材料技術・ナノ研究)」を指定し、「第12次5ヵ年計画要綱(2011-2015年)」では戦略的振興産業として「新素材」を指定して、新材料の研究開発と産業化を推進している。

NEDO「超先端材料超高速開発基盤技術プロジェクト」基本計画より抜粋

      

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