東北センターは
産総研における「資源循環技術」の総合窓口です。
東北センターの看板研究テーマである「資源循環技術」は、物質の循環と資源化によって環境制約に対応し、持続可能な社会を実現する技術です。
オール産総研の研究力を結集し、企業や地域のみなさまと革新的技術を共創することで、東北の産業競争力の強化を支援してまいります。
資源循環技術の目的
SDGsなどを契機に、持続可能な社会の実現に向けた動きが世界規模で進んでいます。これらは、世界人口と総生産の急激な増大によって、「地球の資源量が有限である」事実が環境制約として顕在化したことを背景としたものです。
資源循環技術の目的は、一度使われた資源を循環させ、新たな生産活動に投入できる資源にすることで、産業と社会を持続可能なものに変換させることにあります。また、資源循環技術を産業に取り入れることは、諸外国の環境規制への対応にもつながるため、産業競争力の強化に資すると考えられています。
資源循環の例
炭素循環
「CO2排出量実質ゼロ」を目指した、CO2の分離・回収・利用技術や、バイオマスなどの「未利用資源の活用」に関する技術、過去に排出されたC O 2 に着目した「ビヨンド・ゼロ」実現のための革新的技術の研究・開発を行っています。
ケミカルリサイクル
「廃棄物の削減」と「高効率で高付加価値な再資源化」を目指した、廃棄物を材料として再利用する技術の研究・開発に取り組んでいます。一例として、廃プラスチックから純度の高い高品位プラスチック原料を再生するケミカルリサイクル技術を開発中です。
都市鉱山
都市鉱山とは、都市で廃棄された電化製品内に、レアメタルなどの有用な金属資源が含まれていることを表した言葉です。金属資源の「国内自給率の向上」および「都市鉱山市場の拡大・国内リサイクル産業の成長」を目指し、都市鉱山の活用に取り組んでいます。
産総研の資源循環関連技術のご紹介
産総研の資源循環に関連する技術を炭素分野、レアメタル分野の循環例でご紹介します。
詳細は、「炭素編」「レアメタル編」よりお進みください。
※循環概念図の項目名または、サイドメニューの項目名をクリックすると、関連するリストが表示されます。
表示された表の項目タイトル名をクリックすると、「Technobridge On the Web」の研究カタログが表示されます。
(「Technobridge On the Web」に会員登録(登録無料)が必要です。)
炭素編
炭酸ガスやバイオマス等の未利用炭素資源の効率的な回収技術開発から、有価物素材への変換と工業製品への応用研究、更に、使用後の環境安全評価に至るまでの循環システムに関する包括的な研究を行っています。
レアメタル編
いわゆる都市鉱山と呼ばれる、使用済み工業製品からの効率的なレアアース分離回収技術の開発を行っています。併せて、国内未利用資源利用の観点から、地下資源探索と環境汚染についても研究・評価を行っています。