米沢市・周辺地域のものづくり企業を技術で支援

米沢市・山形大・産総研は、2025年に3機関の連携体制であるSHyMaP-BIL(Sustainable Hybrid-Materials Process Bridge Innovation Laboratory:シャイマップ・ビーアイエル)を立ち上げました。「サステナブルなものづくり産業への転換に貢献する融合材料プロセスの開発」をテーマとして研究開発を進め、技術ニーズを核とした連携体制を構築し、山形大学と産総研との共同研究等を通じて、米沢市とその周辺地域の企業の製品開発と事業化の支援・地域経済の活性化に貢献します。

また、融合材料に限らず、さまざまな技術的課題についても、産総研と山形大が有する幅広い研究分野の知見を活かして課題解決に向けた支援を行います。まずはお気軽にお問い合わせください。

2025年12月3日に開催されたキックオフイベントの様子
(左から産総研 石村理事長、米沢市 近藤市長、山形大学 玉手学長)

背景と狙い

米沢市には、伝統的な繊維産業から、先端的なエレクトロニクス産業に至るまで、多様な分野のものづくり企業が多く立地しています。市内のものづくり企業は、米沢ものづくり振興協議会のもと、製造業の付加価値向上に注力し、「材料の融合」による機能複合化を志向した製品開発や高効率・省エネなサステナブル製造プロセスの開発を進めています。一方で、これらに必要な材料・プロセスの一体的な開発を完遂できる中堅・中小企業は少なく、顧客ニーズに沿った材料・プロセスの開発や複雑化した材料・プロセスにおける要因究明等に課題を抱えています。

SHyMaP-BILでは、産総研東北センター/つくばセンターと山形大の研究拠点にて、サステナブルなものづくり産業への転換に貢献する融合材料プロセスを開発するとともに、3機関が連携して米沢市とその周辺地域のものづくり企業を技術的に支援するため、2025年10月28日に覚書を締結いたしました。

研究テーマ

SHyMaP-BILは、山形大が強みとする有機・高分子材料の技術と、産総研が強みとするプロセス技術を掛け合わせ、サステナブルなものづくり産業への転換に貢献する融合材料(*)プロセスの開発を行います。

(*)融合材料
光学的機能などを高めるために複合材料よりも小スケールの分子、粒子レベルで複数の化合物・原料が結合や混合した材料のことをいいます。一方、複合材料は引張強度や剛性の向上を目的にした繊維強化プラスチックなどを指すことが多く、繊維長がサブ㎛以上の繊維を使用するため、マクロスケールで混合されています。

テーマ1 有機-無機融合材料(次世代発光インク)の連続製造プロセス開発と応用開拓

山形大学のペロブスカイト量子ドットを用いた応用研究と産総研の量産化を可能にする連続製造プロセス開発を掛け合わせ、融合材料化、波長変換材料へ展開

テーマ2 AIを活用したコンパウンド融合材料製造プロセス開発

山形大学の樹脂成形加工・加熱技術と産総研の高度なインライン計測技術やデータ利活用のノウハウを掛け合わせ、試行回数を大幅に減らし、お客様の要望に迅速に対応

体制

  1. 活動内容

    融合材料プロセスに関する共同研究・事業化支援、これらに関する広報活動、米沢市及び周辺地域の地域課題やニーズを収集するための連携活動など

  2. 運営体制
    • プロジェクトマネージャー 石坂 孝之
      (産総研 化学プロセス研究部門 フロー合成システム研究グループ 研究グループ長)
    • サブプロジェクトマネージャー 森 秀晴
      (山形大 大学院有機材料システム研究科長/工学部副学部長 教授)
  3. 各機関の役割
    • 研究活動は産総研(東北センター、つくばセンター)と山形大学が連携して実施
    • 連携広報活動は米沢市と連携して、米沢市内の拠点で推進
    • 地域企業との連携調整は、米沢市の主導のもと3機関で協力して実施
「SHyMap-BILの体制図」米沢市とその周辺地域のものづくり企業から、米沢市・山形大・産総研による支援チームがニーズの聞き取りを行い、米沢市、山形大、産総研の3機関で、研究開発、事業化を支援します 米沢市(ものづくりのまち)、山形大学(有機・高分子材料)、産総研(プロセス研究)の3機関について

SHyMaP-BIL ロゴ

本ロゴのデザインのコンセプトは「米沢市・山形大・産総研の知と技術を融合し、地域から未来を創出する」ことです。

SHyMap-BIL(シャイマップ・ビーアイエル)のロゴ紹介

本ロゴは、「米沢市・山形大学・産総研」の3者が結集し、地域産業の未来を共創する姿をイメージしました。渦を巻きながら集結していくような形は、米沢市・山形大学・産総研がそれぞ れの強みを活かし、互いに連携しながらひとつの循環となり、新しい価値を創出していく姿を表しています。
中央の八角形は、「米」の字を8本の扇で構成したとされる米沢市の市章を基にしており、市章がもつ「四方八方への未来の発展」という意味との親和性を持たせるとともに、米沢市を起点に、 周辺企業の研究開発を支援し、持続可能なものづくり産業の新たな扉を拓いていくという意味を表現しました。
配色は、産総研のレッド、山形大学のときわ色、米沢市を想起させる臙脂色をベースに構成。それぞれのカラーが中央に向かい八角形を形成しながら調和するイメージは、米沢市から新たな 地域産業の未来を構築していくことを表し、柔らかな光の流れは、3者が共鳴しながら進化する“地域イノベーションの環” を象徴しています。
ロゴタイプは、ご提示のアイディアを基に作成。「y」にもう一つの“y” を示すラインを入れて米沢市と山形大学の連携を表現。「a」は産総研のレッドを配し、研究開発の推進力を示唆しました。 全体の書体は、知性と革新性の両立を意識し、シンプルでありながらも未来志向の印象を持つモダンゴシックを採用。直線と曲線、正円を織り交ぜ、科学的な精密さと、地域との温かさが融合 した構成としました。

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