Clayteamの概要

環境エネルギー研究センターの外観写真

 2003年に産業技術総合研究所で開発された粘土膜はその原料粘土、製膜法、加工法、応用に関して多くの検討が行われてきました。その結果、多くの研究機関・企業の個別的な開発は一定のレベルに到達しています。また、論文や特許などによって共有可能な知識も蓄積されてきています。一方、材料科学研究分野においても粘土やナノシートなどから膜化・シート化させる応用研究が多くなり、また注目されるようになってきています。

しかしながら、汎用材としての粘土膜についてはまだその本格的な実用化のために、乗り越えなければならない技術的・経済的課題があり、その課題克服のために、さらなる研究機関・企業の連携が必要です。そのような認識で2008年に設立した「クレースト連絡会」は約2年間の活動で、その一定の役割を果たしました。ここで「クレースト連絡会」を発展させ、連携機能を強化した連携組織によって、強力に粘土膜および無機ナノ素材を生かした材料開発を、多くの分野・業種のものづくりの英知の結集により、加速・実現したい。その連携を行う場として産総研コンソーシアムClayteamを設立いたします。

 

目的

本コンソーシアムは、粘土膜及び無機ナノ素材を生かした材料を開発実用化するために、多くの分野・業種が連携し、情報を共有化すると共に、ものづくりの英知を結集した統合開発を進め、粘土膜及び無機ナノ素材を生かした材料並びに関連技術の成果普及と市場形成を図ることを目的とします。

コンソーシアム内容

1. 事業
1. 粘土膜及び無機ナノ素材を生かした材料に関する技術指導
2. 粘土膜及び無機ナノ素材を生かした材料に関する技術移転の推進
3. 粘土膜及び無機ナノ素材を生かした材料に関する情報の収集と調査及びその普及
4. 粘土膜及び無機ナノ素材を生かした材料に関するサンプルライブラリーの構築とサンプルライブラリーに関する情報の提供
5. 粘土膜及び無機ナノ素材を生かした材料に関するセミナー等の開催
6. 展示会出展及び広報活動
7. その他、本コンソーシアムの目的を達成するために必要な事項
2. 会員の種類
1. 一般会員A: 公的機関研究者等
2. 一般会員B: 法人又は企業等
3. 特別会員
3. 会費
一般会員A 無料
一般会員B 20万円
ただし、中小企業基本法第2条に該当する法人の会費は10万円とし、初年度は無料とする
4. 会員メリット
クレースト関連の基本/最新情報を入手できます。
セミナー・展示会におけるアピールの機会が得られます。
粘土ライブラリへの登録/粘土のサンプル入手ができます。
5. セミナー
年4回程度を予定
このうち2回程度仙台、2回程度東京を予定。
このうち3回は半日程度、1回は一日でブース発表開催。
内容は粘土膜及び無機ナノ素材を生かした材料に関するものを中心とする