2014年 産総研つくばセンター一般公開・開催報告 サイエンストーク
サイエンストーク
サイエンスカフェ方式で、ドリンク片手に産総研の研究者とトークを交わしていただくコーナーです。今年もたくさんの方にご参加いただきました。
1SI単位再定義へ向かって!
いつの時代も産業技術の発展を支え続ける計測技術。単位と計測の定義は、時代に求められ、時代を引っ張ってきました。世界の単位の基本となる国際単位系(SI)もつねに見直しが図られ精度を高めてきました。いま日本が重要な位置にいる質量などの単位のSI再定義最前線について紹介していただきました。
2都市鉱山 レアメタルをもっとリサイクル!
日本は鉱物資源に乏しく、ハイテク機器製造に不可欠なレアメタルの安定供給が切実な問題となっています。そこで、今、国土に眠る廃製品=都市鉱山の開発が期待されています。未来の日本を支える都市鉱山の課題と、最新のレアメタルリサイクル技術を研究現場で紹介していただきました。
3電池に空気をつかう? リチウム-空気電池の現状
さまざまな機器の高性能化・高効率化をめざす開発現場で、そのポイント(そしてネック)となるものとして、バッテリーがあげられています。すでに最も普及し有力視されているリチウムイオン電池の弱点といえる大きさと重さの問題を、リチウム-空気電池は払拭できるのかなど、リチウム-空気電池について解説していただきました。
4カーボンナノチューブ いま最前線では
「夢の材料」としてあらゆる用途でも使用が期待されるカーボンナノチューブ。越えなければならないハードルは、生産量とコスト。従来の製造技術を、スピードでもコストでも凌駕したスーパーグロースをはじめ、産総研の革新的な技術開発が、いまCNTを現実の材料へと近づけています。今回は、カーボンナノチューブの実用化に向けた研究について紹介していただきました。
5iPS細胞を再生医療へ
今やだれでも耳にしたことのある『iPS細胞』。夢の万能細胞と呼ばれ、失われた体の機能を回復する再生医療への道を大きく開きました。このiPS細胞がどのような細胞なのか、また、これからどのように利用されていくのかについて、研究現場の紹介をまじえて分かりやすく解説していただきました。
産業技術総合研究所 広報部 科学・技術コミュニケーション室
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