第16回振動計測クラブ会合開催の概要

開催日時  2022年2月16日(水)13:30~16:30(開場13:15~)
開催場所  オンラインWEB開催(Microsoft teams)
     
内 容

13:30-13:35 開会のご挨拶
野里 英明(産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 研究グループ長)


13:35-14:00 (25分) 音波振動標準研究グループの紹介とCCAUV.V-K4および振動標準の動向に関する報告
野里 英明(産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 研究グループ長)
 2020年4月に発足した音波振動標準研究グループのミッションおよび概要について紹介する。副幹事国として参加した低衝撃国際基幹比較CCAUV.V-K4の結果報告を行う。 また、CCAUV(国際度量衡局 音響超音波振動諮問委員会)やAPMP TCAUV(アジア太平洋計量計画 音響超音波振動技術委員会)などで議論されている振動標準の世界的動向についても報告する。


14:00-14:40 (40分) 建築物の被災判定のための応答計測・損傷評価技術の動向
向井 智久(建築研究所 構造研究グループ 主任研究員)
 大きな地震が発生すると二次被害防止のために応急危険度判定が技術者によって実施されている。この判定結果が集計されるまでに数ヶ月要することもあり、これらの作業をより迅速に実施していくことが求められている。 そこで建物にセンサを設置して地震時にそれらのセンサで応答を計測し、その計測データを用いて被災判定を行う方法を検討しているため、それらの研究動向について紹介する。


14:40-15:05 (25分) 加速度センサのASNITE認定校正の立ち上げ
清水 祐夫 様(株式会社共和電業 品質・製品本部 標準器室 主幹)
 弊社は2020年11月にNITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)から ISO 16063-17(遠心加速度による一次校正方法)で加速度センサの校正を行う校正事業者として国内で初めて認定を受けた。 今回、ASNITE認定校正立ち上げの背景やISO 16063-17の規格発行、遠心加速度校正の技術的妥当性を確認するための衝撃加速度校正と遠心加速度校正のラウンドロビンテスト、校正証明書の記載内容などについて紹介する。


15:05-15:20 --休憩--
15:20-15:50 (30分) 高周波振動加速度標準の現状とCCAUV.V-K5報告
穀山 渉(産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 主任研究員)
 産業技術総合研究所において振動加速度標準として運用している一次校正装置およびそれを取り巻く研究活動の状況と今後の展望について紹介する。 2018年に参加した国際基幹比較 CCAUV.V-K5 の結果報告、20 kHzまでの高周波の一次校正に向けた取り組み、レーザ干渉計による精確な振動計測技術の研究、ヘテロダインレーザ干渉計の復調器としてのFPGA位相計の開発、仲介器についての話題、などを紹介する。


15:50-16:15 (25分) 音響標準の現状と近年の動向
高橋 弘宜(産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 主任研究員)
 音響計測は騒音測定など様々な場面で行われている。音響計測の基本は音圧計測であり、音響パワーや音響インテンシティなど音圧以外の音響計測も音圧計測がベースとなっている。 現在、音圧の基準となる音圧レベル標準はコンデンサマイクロホンの感度で実現されており、当グループでは1 Hzから100 kHzまでのマイクロホン感度校正を実施している。本発表では、音響標準を紹介するとともに近年の動向を述べる。


16:15-16:30 (15分) 米国在外研究報告
穀山 渉(産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 主任研究員)
 2019年から2020年まで行った米国長期在外研究について報告する。


閉会のご挨拶
野里 英明(産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 研究グループ長)


以 上



2022年02月16日