中性子場には、必ずγ線が混在する。中性子は、最終的に実験室内の構造物や壁などに吸収され、その際にγ線が発生する。したがって、中性子場の特性を知る上で、γ線の線量評価は重要である。これまでに、産総研熱中性子標準場と5.0MeV単色中性子標準場におけるγ線線量評価を行った。5.0MeV中性子標準場では、NE213液体シンチレータを用いてγ線を測定した。測定においては、検出器内部で中性子捕獲γ線、非弾性散乱によるγ線が発生するので、その分を計算によって考慮した。今後、144keV、565keV、14.8MeVでγ線の測定を行う予定である。
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