近年の大型電子線形加速器の建設が増えている。加速エネルギーが大きくなると、その際に高エネルギー中性子が付随して発生する。したがって、大型加速器を用いた作業をするとき中性子に対する放射線防護に注意を払わなくては成らない。同時に、発生する中性子の正確な線量評価もできるようにしなくてはならない。そこで、2005年度から新たな研究予算によって15-20MeV領域中性子フルエンス標準を開発している。中性子は、ペレトロン加速器からの重水素ビームとトリチウムターゲットによるD-T反応によって得られる。現在、ビームラインの構築及び、中性子の計測用の検出器開発を行っている。
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