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研究部門長あいさつ

部門長
研究部門長 清水 禎樹

    私どもナノ材料研究部門は、効率的エネルギー利用や物質回収など、エネルギーおよび環境に資する新素材やデバイスの開発を目指してカーボンナノチューブ(CNT)やグラフェンなどのナノカーボン・デバイス材料や、ナノ粒子やナノ薄膜などのナノ材料をいち早く実用化に結びつけ、ナノ材料の産業化に大きく貢献する事をミッションとして平成27年4月1日に設立されました。

    ナノテクノロジーの発展に伴い、ナノレベルでの計測技術や材料技術が急速に発展し、セラミックスや機能性化学品などの分野においてもナノテクノロジーが導入されてその発展は目覚しいものがあります。
    一方、CNTやグラフェンなどに代表されるナノ材料はその優れた材料特性から新素材やデバイス材料として期待されているものの、製造コストの問題やハンドリングの難しさのため、二酸化チタンナノ粒子などの一部の工業用ナノ材料を除いて、まだまだ幅広く利用されている状況にありません。
今後これらのナノ材料をエネルギーや環境問題を解決するキーマテリアルとして、実用化に結びつけることが重要です。

    当研究部門には材料と計算科学の研究者が所属しており、ナノカーボン・デバイス材料の高品質化および大面積製造プロセス技術やCNTの分離技術、さらにナノ粒子やナノ薄膜の微細構造制御や複合化ならびに積層技術などナノ材料の基盤技術や応用技術を開発します。
さらに、高度な計測・加工技術や理論・計算シミュレーションを利用した材料開発を相互に連携しながら進めます。

ナノ材料の実用化を実現するためには、私どものような研究機関が単独で成し得るものではなく、産業界をはじめ多くの方々と協力してこそ達成できるものであり、今後強力に産学官連携を進めて行く所存です。
今後共、職員一同が全力を挙げて研究開発を推進して参りますので、皆様のご指導、ご支援を宜しくお願い申し上げます。

国立研究開発法人 産業技術総合研究所 材料・化学領域 ナノ材料研究部門

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